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社長メッセージ

2019年6月号(第122号)

 「朝ドラ」の愛称で親しまれるNHKの連続テレビ小説が、来春から月〜金曜の週5日に短縮されるという。長時間になりがちな制作現場の負担を減らすのが大きな理由らしい。働き方改革がこんな所にまで及ぶのかと驚いた。今や企業において働き方改革は避けては通れないもので、4月より義務化となった年5日の有給休暇取得義務や工事現場における週休二日制度の施行、ICTの活用による省力化等も、全てこの働き方改革によるものだ。

 1974年に発刊され、当時社会現象を起こした「ユダヤの商法(著:藤田田)」には、「向こう(ユダヤ人)が週5日働くなら、うちは6日働く、という考えは間違っている。そんな考えでは絶対外国人相手に商売などできない。5日働いてペイできないような商売ならサッサとやめた方が賢明だ」と言っている。これを今ではなく半世紀近くも前に指摘しているのだから頭が下がる。我が社も乗り遅れる事なく働き方改革に取り組んで行くが、並行して取り組まねばならないのが生産性向上だ。常に問題意識を持って仕事に取り組み、より良い方向へと進むその先に、社員の幸福が待っている。

 

代表取締役社長 森 雄一

2019年5月号(第121号)

 平成から令和へと、新しい時代が幕開けした。202年ぶりとなる譲位を全国民で祝福できるようにと、初となる10連休で迎えたわけだが、その盛り上がりは想像以上であったように思う。昭和から平成への移り変わりは天皇陛下の崩御により新元号を迎えるという、悲しみと希望が入り混じる複雑な心中であったが、今回の皇位継承は旧天皇皇后両陛下に対する感謝と敬意の気持ち、そして新天皇皇后両陛下への期待と祝福に満ち溢れ、誰しもが幸せな気持ちで迎えることができたのではないだろうか。全国民が一つになれる、まさに象徴天皇としての姿に、深い感銘と感動を覚えずにはいられない。

 さて、新しい令和の世はどのような時代になるのだろうか。永く平和な時代が続く事を願うばかりだが、我が社にとっては大きな進化を遂げ、飛躍する時代としたい。私たちは未だ発展途上で、日々研鑽を積む事によって成長の芽を伸ばしていかなければならない。「モノづくりは人づくりから。」謙虚に自らを省み、相手を認め思いやり、互いに切磋琢磨できる、人を育む企業こそが、令和の時代に飛躍を遂げる事ができるのだ。

 

代表取締役社長 森 雄一

2019年4月号(第120号)

 皇太子さまの新天皇即位まで1ヶ月となった4月1日、新元号が「令和」に決定した。現存する日本最古の歌集である万葉集が由来で、「人々が美しく心寄せ合う中で文化は花開く」という意味が込められているという。近現代において初めて戦争を経験せぬ時代であった平成から、はたしてどのような時代となるのであろうか。責任世代である私たちが時代を引っ張っていく気概を胸にしつつ、心静かに歴史的な皇位継承を見届けたいものだ。

 このようなお祝いムードもつかの間、政府は他の候補や考案者については公表しないこととしていたが、翌日の報道では早々に6つの原案が報じられた。政府は今回、情報管理を徹底していたはずなのに、何故このようにいとも簡単に漏洩してしまうのだろうか。「人の口に戸は立てられぬ」と言うが、これで国家機密や国益を守れるのか、そこにはガバナンスの欠如があるのだろうと思う。

 国家においても企業においても、組織はガバナンス(統治)が重要である。統治というと何やら鎖でがんじ絡めにされて自由を奪われるようなイメージがあるかもしれないが、ガバナンスにより社会規範や制度が形成され、結果として組織の価値を高めていくのである。「人の振り見て我が振り直せ」、我が社のガバナンスはどうであろうか。

 

代表取締役社長 森 雄一

2019年3月号(第119号)

 来日して1ヶ月間の研修を終え、第2次技能実習生であるチュン君が現場配属となった。彼らの仕事ぶりは第1次生の2名で実証されているとおりであり、どうか一日でも早く仕事を覚える事ができるよう、社員の皆さんにはしっかりとした指導をお願いしたい。彼らに驚かされるのは何と言っても日本語習得の早さである。第1次生は来日して7ヶ月、第2次生は来日してわずか1ヶ月、来日前に半年間の語学研修を受けているとはいえ、最も難しいとされる日本語をわずかの期間で習得するのは並大抵の事ではないだろう。情けない事に、私は英語を中学から大学まで10年間勉強したが英会話など全くできないし、例え海外に移り住んでもそんな短期間で会話ができるとは全く思えない。彼らと私たちで一体何が違うのか、それは必ずやり遂げるという並々ならぬ覚悟だろう。まだ若いが、彼らの姿から学ばなければならないと感じる次第である。

 先日、25年前に中国から研修生として我が社に来ていた蒋(しょう)さんが訪問団として来日し、会う機会を得た。彼曰く、「たった2年間だったが、今の自分があるのは森組のおかげであり、福光は第2の故郷のように愛着がある」と、本当に感謝してくれた。今の実習生達も、我が社での仕事を機会として素晴らしい人生が拓ける事を願っている。

 

代表取締役社長 森 雄一

2019年2月号(第118号)

 横綱稀勢の里がついに引退した。引退会見で見せた涙には、日本出身横綱として期待を一身に背負った重責、怪我の影響で思うように力が出せないもどかしさ、ファンに復活した姿を見せたいという責任感、様々な思いが滲んでいたように思う。「私の土俵人生に一片の悔いもありません」との言葉は、これでダメなら仕方がないと思えるだけの血の滲むような努力をしてきたからこそ言えるのだろう。先代の師匠からは「横綱になると見える景色が違う」と言われ、その景色を見ようと必死に稽古を重ねてついに掴んだ横綱の座。しかしながら、先代の見ていた景色は見えなかったと残念がった。

 私はかねてからサマーチャレンジに関わる学生スタッフに、「2年目、3年目、4年目の景色を見て欲しい」と言ってきた。自分が成長するにつれて、同じ研修を受けていても違った角度で物事を捉える事ができ、新たな気づきを得られるからである。真剣に取り組むからこそ見える事、感じる事があり、それが自己の成長に繋がるのだ。

 稀勢の里は中学の卒業文集で「努力で天才に勝ちます」と綴ったという。社員の皆さんも今年の目標が決まり、それに向かって逃げずに突き進んで欲しい。有言実行できた時、きっと今までの自分を超える事ができるはずだ。そこにはどんな景色が見えるだろうか。

 

代表取締役社長 森 雄一

2019年1月号(第117号)

 穏やかな新年を社員の皆さんと共に迎えられたことを嬉しく思います。

 今年の干支は「己亥(つちのと・い)」で、己は土すなわち大地を、亥は水を意味し、大地の下に激しい水の流れが潜んでいる様を表すそうで、流動的で変化の多い年であり、とても不安定で予測のつかない年になるとの説もあります。こう言えばマイナスのイメージがありますが、大地と水は生命を育む源であり、新しい芽が出る希望に満ちた年であるとも言えます。今年は天皇陛下のご退位や改元、消費増税など大きな変化が控えていますが、私たちはどのように時代を乗り切っていくのでしょうか。

 私たちには経営理念にある通り、「社会貢献・企業の永続的発展・社員の幸福」を実現する使命があります。この使命を決して綺麗事や絵に描いた餅に終わらせず具現化するという決意を込めて、スローガンを「有言実行 すべては未来のために」としました。目標が高いほど達成した時の喜びは大きいでしょう。私たちに関わるすべての人たちの輝かしい未来のために、全社員が一丸となって高みを目指していきましょう。

 

代表取締役社長 森 雄一

2018年12月号(第116号)

 今年も残り3週間となり、除夜の鐘が近づいてきたからでもなかろうが、連日「ゴーンゴーン」と耳にする。言わずもがな、日産自動車の前会長、カルロス・ゴーン容疑者の報酬過少記載事件だ。過少記載の総額は計8年間で約90億円に上るそうで、あまりにも現実離れした金額に私の頭が追いついて行かない。

 ゴーン容疑者は1999年に苦境にあえぐ日産にルノーから送り込まれ、コストキラーの異名で「日産リバイバルプラン」を作成、短期間で奇跡のV字回復に導いた経営者である。その経営手腕は世界から称賛され、2001年に発行された著書「ルネッサンス 再生への挑戦(発行:ダイヤモンド社)」はたちまちベストセラーとなり、かく言う私も経営のヒントがないものかと読みふけったものだ。それだけに、今の地に落ちた姿が残念でならない。「衣食足りて礼節を知る」と言うが、足り過ぎは人を変えてしまうのだろうか。「過ぎたるは及ばざるがごとし」、「腹八分目」の教えのとおり、少し足りないくらいがちょうど良い。時節柄、年末ジャンボ宝くじに願を掛ける人も多いだろうが、当たらないほうが身のためですよ。

 

代表取締役社長 森 雄一

2018年11月号(第115号)

 憧れのプロ野球への切符を手にするのは誰か。今年も大物新人の行方が注目されたプロ野球ドラフト会議が行われた。以前は度々入団拒否する選手がいたものだが、最近はFA制度やポスティング導入の影響もあってか、「12球団どこでもOK」という選手が多いように感じる。生涯一球団の美学はとうの昔の話で、どこの球団であれ実績を積んで次のステージへと進むほうが選手の価値が上がるというものだ。とはいえ、本人にとっては指名があるのか無いのか、どこの球団になるのか、その瞬間までは気が気でないだろう。自分の進路を自分で選択できないという、一般人ではほぼ経験する事の無い、特異な世界である。

 私たちは日々、多くの選択をしながら生きている。何をするか、何を食べるか、誰と付き合うか、どの会社に入るか・・・全てが自分の思い通りにはならなくとも、自分の意思で動いている。このように自分の考えを持つ事はとても大事な事だが、時にそれがワガママになったり、我が強くなったりするので注意が必要だ。人は独りでは生きていけず、周りによって生かされている。人の声に耳を傾け、多様な価値観を柔軟に受け入れる事のできる人でありたいものだ。

 

代表取締役社長 森 雄一

2018年10月号(第114号)

 衣替えとなり、記録的な猛暑だった夏の記憶はどこへやら、一転して冬の訪れが間近であることを感じさせる時期となった。金木犀の甘い香りや稲刈りの香ばしい匂いが鼻をくすぐり、秋の味覚が食卓を賑わす。季節の移り変わりは何と早いものであろうか。加えて「平成の歌姫」安室奈美恵さんの引退や貴乃花親方の電撃引退、沖縄県知事選挙や内閣改造など、季節のみならず芸能界や政界にも様々な変化が見て取れる。その中でも今回私が注目したのは「news zero(日本テレビ)」だ。

 夜の報道番組の一角を担う同番組は、10月から有働由美子さんをメインキャスターに迎えてリニューアルした。ご存知の通り、彼女は今年3月にNHKを退職したフリーアナウンサーで、NHK在籍中はニュースをはじめ「あさイチ」、オリンピック中継や紅白歌合戦の司会など、ありとあらゆるジャンルで活躍し国民的人気を誇る、国内屈指の女性アナウンサーである。そんな鳴り物入りでフリーに転身した彼女がどんな挨拶で番組の冒頭を飾るのか、私は固唾を呑んで10/1の初放送を見守った。そこには今まで見た事の無い、緊張で声の震える彼女の姿があった。大ベテランでありながら、新鮮で、初々しく、幾つになっても挑戦する気持ち。清々しさを感じさせる彼女の「zero」からの出発を、今後も視聴者として応援したい。

 今年も残り3ヶ月を切りました。私たちも気持ちを引き締めて再出発、挑戦していきましょう!

 

代表取締役社長 森 雄一

2018年9月号(第113号)

 「となみ野100km徒歩の旅」から通算して15年目の開催となった「歩いて発見!となみ野サマーチャレンジ」、今年も多くの方々のご協力のおかげで無事終えることができた。毎年2月からスタッフ募集の準備を行い、5月からお盆明けの事業に向けて毎週末のスタッフ研修、事業が終われば10月の事業報告会や報告書の作成など、ほぼ年間を通じての活動となる。なぜこのような活動を続けているのか、原動力は何なのだろうか、それはこの事業の継続を願う地域の方々の声と、共に活動する仲間や、互いに磨き合いながら成長を続ける学生スタッフの存在に他ならず、あらためて人間とは人と人の間で生かされているのだと実感する。

 事業後には保護者やスタッフから感想文を提出していただくのだが、これがまた百人百様で面白い。文章にはその人の思想が顕著に現れるもので、さらに言えば人生経験や学識レベルまでもが伺えるのである。薄っぺらい文章からは薄っぺらで幼稚な人間性、心に沁みる文章からは人生の深さや繊細な人間性が感じられるものだ。「言葉は身の文(あや)」とは、言葉はその人の人格や品位をあらわすということわざだが、十分に頷ける。歳相応か、親として子供に胸を張れるか、社会的立場にふさわしいか・・・。まだまだ自分磨きをせねばと思う毎日である。

 

代表取締役社長 森 雄一

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