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社長メッセージ

2018年12月号(第116号)

 今年も残り3週間となり、除夜の鐘が近づいてきたからでもなかろうが、連日「ゴーンゴーン」と耳にする。言わずもがな、日産自動車の前会長、カルロス・ゴーン容疑者の報酬過少記載事件だ。過少記載の総額は計8年間で約90億円に上るそうで、あまりにも現実離れした金額に私の頭が追いついて行かない。

 ゴーン容疑者は1999年に苦境にあえぐ日産にルノーから送り込まれ、コストキラーの異名で「日産リバイバルプラン」を作成、短期間で奇跡のV字回復に導いた経営者である。その経営手腕は世界から称賛され、2001年に発行された著書「ルネッサンス 再生への挑戦(発行:ダイヤモンド社)」はたちまちベストセラーとなり、かく言う私も経営のヒントがないものかと読みふけったものだ。それだけに、今の地に落ちた姿が残念でならない。「衣食足りて礼節を知る」と言うが、足り過ぎは人を変えてしまうのだろうか。「過ぎたるは及ばざるがごとし」、「腹八分目」の教えのとおり、少し足りないくらいがちょうど良い。時節柄、年末ジャンボ宝くじに願を掛ける人も多いだろうが、当たらないほうが身のためですよ。

 

代表取締役社長 森 雄一

2018年11月号(第115号)

 憧れのプロ野球への切符を手にするのは誰か。今年も大物新人の行方が注目されたプロ野球ドラフト会議が行われた。以前は度々入団拒否する選手がいたものだが、最近はFA制度やポスティング導入の影響もあってか、「12球団どこでもOK」という選手が多いように感じる。生涯一球団の美学はとうの昔の話で、どこの球団であれ実績を積んで次のステージへと進むほうが選手の価値が上がるというものだ。とはいえ、本人にとっては指名があるのか無いのか、どこの球団になるのか、その瞬間までは気が気でないだろう。自分の進路を自分で選択できないという、一般人ではほぼ経験する事の無い、特異な世界である。

 私たちは日々、多くの選択をしながら生きている。何をするか、何を食べるか、誰と付き合うか、どの会社に入るか・・・全てが自分の思い通りにはならなくとも、自分の意思で動いている。このように自分の考えを持つ事はとても大事な事だが、時にそれがワガママになったり、我が強くなったりするので注意が必要だ。人は独りでは生きていけず、周りによって生かされている。人の声に耳を傾け、多様な価値観を柔軟に受け入れる事のできる人でありたいものだ。

 

代表取締役社長 森 雄一

2018年10月号(第114号)

 衣替えとなり、記録的な猛暑だった夏の記憶はどこへやら、一転して冬の訪れが間近であることを感じさせる時期となった。金木犀の甘い香りや稲刈りの香ばしい匂いが鼻をくすぐり、秋の味覚が食卓を賑わす。季節の移り変わりは何と早いものであろうか。加えて「平成の歌姫」安室奈美恵さんの引退や貴乃花親方の電撃引退、沖縄県知事選挙や内閣改造など、季節のみならず芸能界や政界にも様々な変化が見て取れる。その中でも今回私が注目したのは「news zero(日本テレビ)」だ。

 夜の報道番組の一角を担う同番組は、10月から有働由美子さんをメインキャスターに迎えてリニューアルした。ご存知の通り、彼女は今年3月にNHKを退職したフリーアナウンサーで、NHK在籍中はニュースをはじめ「あさイチ」、オリンピック中継や紅白歌合戦の司会など、ありとあらゆるジャンルで活躍し国民的人気を誇る、国内屈指の女性アナウンサーである。そんな鳴り物入りでフリーに転身した彼女がどんな挨拶で番組の冒頭を飾るのか、私は固唾を呑んで10/1の初放送を見守った。そこには今まで見た事の無い、緊張で声の震える彼女の姿があった。大ベテランでありながら、新鮮で、初々しく、幾つになっても挑戦する気持ち。清々しさを感じさせる彼女の「zero」からの出発を、今後も視聴者として応援したい。

 今年も残り3ヶ月を切りました。私たちも気持ちを引き締めて再出発、挑戦していきましょう!

 

代表取締役社長 森 雄一

2018年9月号(第113号)

 「となみ野100km徒歩の旅」から通算して15年目の開催となった「歩いて発見!となみ野サマーチャレンジ」、今年も多くの方々のご協力のおかげで無事終えることができた。毎年2月からスタッフ募集の準備を行い、5月からお盆明けの事業に向けて毎週末のスタッフ研修、事業が終われば10月の事業報告会や報告書の作成など、ほぼ年間を通じての活動となる。なぜこのような活動を続けているのか、原動力は何なのだろうか、それはこの事業の継続を願う地域の方々の声と、共に活動する仲間や、互いに磨き合いながら成長を続ける学生スタッフの存在に他ならず、あらためて人間とは人と人の間で生かされているのだと実感する。

 事業後には保護者やスタッフから感想文を提出していただくのだが、これがまた百人百様で面白い。文章にはその人の思想が顕著に現れるもので、さらに言えば人生経験や学識レベルまでもが伺えるのである。薄っぺらい文章からは薄っぺらで幼稚な人間性、心に沁みる文章からは人生の深さや繊細な人間性が感じられるものだ。「言葉は身の文(あや)」とは、言葉はその人の人格や品位をあらわすということわざだが、十分に頷ける。歳相応か、親として子供に胸を張れるか、社会的立場にふさわしいか・・・。まだまだ自分磨きをせねばと思う毎日である。

 

代表取締役社長 森 雄一

2018年8月号(第112号)

 念願だった黒部ルート見学に幸運にも抽選で当選し、期待に胸を膨らませ参加した。早朝自宅を出発し、富山駅から新幹線で黒部宇奈月温泉駅へ、そこから地鉄に乗り換え宇奈月温泉まで行き、今度は黒部峡谷鉄道で集合場所である欅平へ。ここからが見学区間の黒部ルートとなるわけだが、黒部ルートとは、関西電力が黒部奥山において電気事業運営のための資機材などを運搬する輸送設備で、欅平〜黒部川第四発電所〜黒部ダム間の約18kmのことを指す。私が興味を持ったきっかけは、黒部川第三発電所建設に挑んだ人々の苦闘を描いた小説「高熱隧道(著:吉村昭、出版:新潮文庫)」で、皆さんも是非読んでみてほしい傑作である。

 我が国の電力需要は昭和初期の戦時下から戦後の復興期にかけて急速に高まり、黒部川における電源開発は深刻な電力不足を救う大きな役割を担ってきた。特に世紀の大事業と言われた「くろよん建設」は、7年の歳月と巨額の工事費、述べ1,000万人もの人手により昭和38年に完成した。今の技術をもってしても相当な難工事であるが、当時を想像すれば気の遠くなるほどの工事を先人たちは成し遂げてきたのである。一体何が彼らを動かしたのだろうか、それは世のため人のためという熱い想いと、必ずやり遂げてみせる、負けてたまるかという技術者としての意地と使命感ではなかったか。黒部ルートを抜けて壮大な黒部ダムの放水を目の当たりにしながら、建設業の尊さとそれに携わる誇り、そして素晴らしい技術を後世に伝え、残していかなければならないと強く心に誓った次第である。「挑戦〜to the Next Stage〜」、後半も全力で頑張りましょう!

 

代表取締役社長 森 雄一

2018年7月号(第111号)

 日本の決勝トーナメント進出で大いに湧いたサッカーW杯ロシア大会、選手たちは素晴らしい戦いをし、多くの感動を私たちに与えてくれた。ベルギー戦では2-0の時点で勝ったと思ったが、本気になった「赤い悪魔」の猛攻は凄まじく、世界の壁はまだまだ高く厚いものである事を実感したが、世界の強豪と堂々と渡り合った姿を誇りに思う。

 今大会の前評判は、大会直前での監督交代劇、事前の強化試合での成績などから全く期待されておらず、「おっさんJAPAN」などと揶揄される始末であったが、それを発奮材料としたのか初戦から快進撃を続け、決勝Tのベルギー戦での善戦で世間の評価はまるで手のひら返しだ。ポーランド戦でのパス回しに異論を唱える無責任な者もいるが、周囲の雑音に左右されず結果を出した日本代表は、まぎれもなく過去最高のチームだったと思う。

 さて、新卒採用が苦戦を強いられている。エントリーも会社訪問もゼロというのは今までに無い事で、それだけ全産業的に人手不足が深刻だという事だ。若い若いと思っていた我が社の社員も、今年で全員が30歳以上となる。技術の継承と企業の活性化のためにもバランスの良い年齢分布は必要で、このままでは5年後10年後に不安が残る。「おっさん企業」と言われぬよう、新規・中途問わず全社挙げての求人活動を期待する。

 

代表取締役社長 森 雄一

2018年6月号(第110号)

 今は春のコンペシーズン真っ只中、本来ならば楽しいはずのゴルフだが、実は苦痛でならない。その原因は3年ほど前から悩まされているパターイップスだ。イップスとは「精神的な原因などによりスポーツの動作に支障をきたし、突然自分の思い通りのプレー(動き)や意識が出来なくなる症状のこと」とされ、私の場合は筋肉が硬直して力加減ができなくなり、思った方向に打てない、30cmほどのパットさえ入らないという重傷である。パターのたびに「どうせまた駄目だろう」と脳が完全にマイナス思考になっているため、結果も当然のごとく失敗の連続である。

 メンタルコーチングによると、成功のために必要なのは目標管理、イメージ管理、感情管理である。具体的目標を定め、成功のイメージとその時の感情を思い描く。そんな事を考えながらこの原稿を書いていると、不思議と次は大丈夫なような気がしてきた。人間って単純なものだなあ。でも、単純なほうが人生を楽しく生きられるのかもしれない。

 

代表取締役社長 森 雄一

2018年5月号(第109号)

 先日、創業から100年を記念してオープンした「パナソニックミュージアム」を訪れた。このミュージアムは創業者・松下幸之助氏の高い志を受け継ぐと共に、パナソニックの“心”を未来に伝承したいという想いから開設されたもので、是非皆さんも機会があれば訪れてみてほしい。若干23歳にして創業し、一代にして世界を代表する企業にまで成長させた経営哲学はまさに“経営の神様”で、氏曰く、経営において一番大切なのは、経営理念を確立し、それを実践することであると述べており、成功の鍵は何と言っても実践なのだと痛感した次第である。

 新卒者採用の動きが、売り手市場の傾向から大苦戦しており、直近で採用した3年前からは想像もできない激戦である。社会全体が人手不足の中で、建設業も魅力ある業界にして若者を確保しようと官民上げて知恵を絞っているが、その一つに週休二日制の導入がある。我が国でいち早く週休二日制を導入したのが松下電器(現パナソニック)で、昭和40年である。生産性を落とさずに休日を増やすことは不可能だと労働組合から大反対を受けたそうだが、氏は「一日休養、一日教養」を唱え、単に休日を増やすのではなく自主的な学びを推奨して生産性を向上させ、見事に働き方改革を進めたのである。今年度の発注工事からモデル工事が試行されるが、我が社も他社に先駆けて取組んでいきたいものだ。

 

代表取締役社長 森 雄一

2018年4月号(第108号)

 例年になく早い満開の桜が目に眩しく、新年度がスタートした。新年度は入社式や異動など、何かと気ぜわしさを感じるが、心を落ち着かせて仕事に取り組んでいただきたい。今年は役所も大幅な異動があり、毎度の事ではあるが顔と名前を覚えるたけでも一苦労で、まずはこまめに顔を出し、少しずつ人間関係を築いていきたいものだ。社内においては昇格人事もあり、そこから生まれる新しい波に期待すると共に、スローガンである「挑戦」に向けて全社員で邁進していこうではありませんか。

 我が家においては子供が大学へ進学し親元を離れていった。ひとり娘のため周囲からはよく「心配じゃないですか」と聞かれるが、心境としては「寂しくはなるが心配では無い」といったところで、さほどの変化は感じられない。子供はいつか親離れするもの、自分の人生を自ら切り拓いてほしいものだ。それよりも心配なのはこれからの夫婦の時間だ。今までの子供中心の生活から一変して、夫婦の時間をいかに過ごすかに我が家の明暗がかかっている(笑)。樹木が年輪を重ねて太く強くなっていくように、夫婦の絆もそうありますように。

 

代表取締役社長 森 雄一

2018年3月号(第107号)

 冬季平昌五輪が閉幕し、日本選手団は金4、銀5、銅4と史上最多の13個のメダルを獲得した。怪我を乗り越え、絶対王者として渾身の演技で五輪連覇を果たした羽生結弦選手、彼の演技は観客の心を震わせる感動があった。小平奈緒選手は自分の力を出せば必ず結果を出せると自分を信じ、実力で掴み取ったメダル。女子団体パシュートでは個々の力では世界に及ばないものの、徹底した分析と戦略、一糸乱れぬ隊列で頂点を極めた。他にも多くの感動を私たちに与えてくれたが、私が一番印象に残ったのはカーリング女子チームである。

 チームのスローガンは「キープスマイル、ステイポジティブ」で、笑顔をキープするためにメンタルを常にポジティブに保つのだという。確かに彼女らが発する言葉は「そだねー」「ナイス!」「うん」「OK!」など、ポジティブなものばかりだ。真剣勝負の中でも笑顔を絶やさない姿、お互いを否定せず肯定し認め合う和の力、上下関係なく自分の意見をぶつけ合える向上心、これらの見ていて清々しい印象が彼女らの人気の源なのだろうと共感すると同時に、我が社や自分自身も見習わねばと気付かされた次第である。

 

代表取締役社長 森 雄一

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