Home

社長メッセージ

2019年4月号(第120号)

 皇太子さまの新天皇即位まで1ヶ月となった4月1日、新元号が「令和」に決定した。現存する日本最古の歌集である万葉集が由来で、「人々が美しく心寄せ合う中で文化は花開く」という意味が込められているという。近現代において初めて戦争を経験せぬ時代であった平成から、はたしてどのような時代となるのであろうか。責任世代である私たちが時代を引っ張っていく気概を胸にしつつ、心静かに歴史的な皇位継承を見届けたいものだ。

 このようなお祝いムードもつかの間、政府は他の候補や考案者については公表しないこととしていたが、翌日の報道では早々に6つの原案が報じられた。政府は今回、情報管理を徹底していたはずなのに、何故このようにいとも簡単に漏洩してしまうのだろうか。「人の口に戸は立てられぬ」と言うが、これで国家機密や国益を守れるのか、そこにはガバナンスの欠如があるのだろうと思う。

 国家においても企業においても、組織はガバナンス(統治)が重要である。統治というと何やら鎖でがんじ絡めにされて自由を奪われるようなイメージがあるかもしれないが、ガバナンスにより社会規範や制度が形成され、結果として組織の価値を高めていくのである。「人の振り見て我が振り直せ」、我が社のガバナンスはどうであろうか。

 

代表取締役社長 森 雄一

2019年3月号(第119号)

 来日して1ヶ月間の研修を終え、第2次技能実習生であるチュン君が現場配属となった。彼らの仕事ぶりは第1次生の2名で実証されているとおりであり、どうか一日でも早く仕事を覚える事ができるよう、社員の皆さんにはしっかりとした指導をお願いしたい。彼らに驚かされるのは何と言っても日本語習得の早さである。第1次生は来日して7ヶ月、第2次生は来日してわずか1ヶ月、来日前に半年間の語学研修を受けているとはいえ、最も難しいとされる日本語をわずかの期間で習得するのは並大抵の事ではないだろう。情けない事に、私は英語を中学から大学まで10年間勉強したが英会話など全くできないし、例え海外に移り住んでもそんな短期間で会話ができるとは全く思えない。彼らと私たちで一体何が違うのか、それは必ずやり遂げるという並々ならぬ覚悟だろう。まだ若いが、彼らの姿から学ばなければならないと感じる次第である。

 先日、25年前に中国から研修生として我が社に来ていた蒋(しょう)さんが訪問団として来日し、会う機会を得た。彼曰く、「たった2年間だったが、今の自分があるのは森組のおかげであり、福光は第2の故郷のように愛着がある」と、本当に感謝してくれた。今の実習生達も、我が社での仕事を機会として素晴らしい人生が拓ける事を願っている。

 

代表取締役社長 森 雄一

2019年2月号(第118号)

 横綱稀勢の里がついに引退した。引退会見で見せた涙には、日本出身横綱として期待を一身に背負った重責、怪我の影響で思うように力が出せないもどかしさ、ファンに復活した姿を見せたいという責任感、様々な思いが滲んでいたように思う。「私の土俵人生に一片の悔いもありません」との言葉は、これでダメなら仕方がないと思えるだけの血の滲むような努力をしてきたからこそ言えるのだろう。先代の師匠からは「横綱になると見える景色が違う」と言われ、その景色を見ようと必死に稽古を重ねてついに掴んだ横綱の座。しかしながら、先代の見ていた景色は見えなかったと残念がった。

 私はかねてからサマーチャレンジに関わる学生スタッフに、「2年目、3年目、4年目の景色を見て欲しい」と言ってきた。自分が成長するにつれて、同じ研修を受けていても違った角度で物事を捉える事ができ、新たな気づきを得られるからである。真剣に取り組むからこそ見える事、感じる事があり、それが自己の成長に繋がるのだ。

 稀勢の里は中学の卒業文集で「努力で天才に勝ちます」と綴ったという。社員の皆さんも今年の目標が決まり、それに向かって逃げずに突き進んで欲しい。有言実行できた時、きっと今までの自分を超える事ができるはずだ。そこにはどんな景色が見えるだろうか。

 

代表取締役社長 森 雄一

2019年1月号(第117号)

 穏やかな新年を社員の皆さんと共に迎えられたことを嬉しく思います。

 今年の干支は「己亥(つちのと・い)」で、己は土すなわち大地を、亥は水を意味し、大地の下に激しい水の流れが潜んでいる様を表すそうで、流動的で変化の多い年であり、とても不安定で予測のつかない年になるとの説もあります。こう言えばマイナスのイメージがありますが、大地と水は生命を育む源であり、新しい芽が出る希望に満ちた年であるとも言えます。今年は天皇陛下のご退位や改元、消費増税など大きな変化が控えていますが、私たちはどのように時代を乗り切っていくのでしょうか。

 私たちには経営理念にある通り、「社会貢献・企業の永続的発展・社員の幸福」を実現する使命があります。この使命を決して綺麗事や絵に描いた餅に終わらせず具現化するという決意を込めて、スローガンを「有言実行 すべては未来のために」としました。目標が高いほど達成した時の喜びは大きいでしょう。私たちに関わるすべての人たちの輝かしい未来のために、全社員が一丸となって高みを目指していきましょう。

 

代表取締役社長 森 雄一

2018年12月号(第116号)

 今年も残り3週間となり、除夜の鐘が近づいてきたからでもなかろうが、連日「ゴーンゴーン」と耳にする。言わずもがな、日産自動車の前会長、カルロス・ゴーン容疑者の報酬過少記載事件だ。過少記載の総額は計8年間で約90億円に上るそうで、あまりにも現実離れした金額に私の頭が追いついて行かない。

 ゴーン容疑者は1999年に苦境にあえぐ日産にルノーから送り込まれ、コストキラーの異名で「日産リバイバルプラン」を作成、短期間で奇跡のV字回復に導いた経営者である。その経営手腕は世界から称賛され、2001年に発行された著書「ルネッサンス 再生への挑戦(発行:ダイヤモンド社)」はたちまちベストセラーとなり、かく言う私も経営のヒントがないものかと読みふけったものだ。それだけに、今の地に落ちた姿が残念でならない。「衣食足りて礼節を知る」と言うが、足り過ぎは人を変えてしまうのだろうか。「過ぎたるは及ばざるがごとし」、「腹八分目」の教えのとおり、少し足りないくらいがちょうど良い。時節柄、年末ジャンボ宝くじに願を掛ける人も多いだろうが、当たらないほうが身のためですよ。

 

代表取締役社長 森 雄一

2018年11月号(第115号)

 憧れのプロ野球への切符を手にするのは誰か。今年も大物新人の行方が注目されたプロ野球ドラフト会議が行われた。以前は度々入団拒否する選手がいたものだが、最近はFA制度やポスティング導入の影響もあってか、「12球団どこでもOK」という選手が多いように感じる。生涯一球団の美学はとうの昔の話で、どこの球団であれ実績を積んで次のステージへと進むほうが選手の価値が上がるというものだ。とはいえ、本人にとっては指名があるのか無いのか、どこの球団になるのか、その瞬間までは気が気でないだろう。自分の進路を自分で選択できないという、一般人ではほぼ経験する事の無い、特異な世界である。

 私たちは日々、多くの選択をしながら生きている。何をするか、何を食べるか、誰と付き合うか、どの会社に入るか・・・全てが自分の思い通りにはならなくとも、自分の意思で動いている。このように自分の考えを持つ事はとても大事な事だが、時にそれがワガママになったり、我が強くなったりするので注意が必要だ。人は独りでは生きていけず、周りによって生かされている。人の声に耳を傾け、多様な価値観を柔軟に受け入れる事のできる人でありたいものだ。

 

代表取締役社長 森 雄一

2018年10月号(第114号)

 衣替えとなり、記録的な猛暑だった夏の記憶はどこへやら、一転して冬の訪れが間近であることを感じさせる時期となった。金木犀の甘い香りや稲刈りの香ばしい匂いが鼻をくすぐり、秋の味覚が食卓を賑わす。季節の移り変わりは何と早いものであろうか。加えて「平成の歌姫」安室奈美恵さんの引退や貴乃花親方の電撃引退、沖縄県知事選挙や内閣改造など、季節のみならず芸能界や政界にも様々な変化が見て取れる。その中でも今回私が注目したのは「news zero(日本テレビ)」だ。

 夜の報道番組の一角を担う同番組は、10月から有働由美子さんをメインキャスターに迎えてリニューアルした。ご存知の通り、彼女は今年3月にNHKを退職したフリーアナウンサーで、NHK在籍中はニュースをはじめ「あさイチ」、オリンピック中継や紅白歌合戦の司会など、ありとあらゆるジャンルで活躍し国民的人気を誇る、国内屈指の女性アナウンサーである。そんな鳴り物入りでフリーに転身した彼女がどんな挨拶で番組の冒頭を飾るのか、私は固唾を呑んで10/1の初放送を見守った。そこには今まで見た事の無い、緊張で声の震える彼女の姿があった。大ベテランでありながら、新鮮で、初々しく、幾つになっても挑戦する気持ち。清々しさを感じさせる彼女の「zero」からの出発を、今後も視聴者として応援したい。

 今年も残り3ヶ月を切りました。私たちも気持ちを引き締めて再出発、挑戦していきましょう!

 

代表取締役社長 森 雄一

2018年9月号(第113号)

 「となみ野100km徒歩の旅」から通算して15年目の開催となった「歩いて発見!となみ野サマーチャレンジ」、今年も多くの方々のご協力のおかげで無事終えることができた。毎年2月からスタッフ募集の準備を行い、5月からお盆明けの事業に向けて毎週末のスタッフ研修、事業が終われば10月の事業報告会や報告書の作成など、ほぼ年間を通じての活動となる。なぜこのような活動を続けているのか、原動力は何なのだろうか、それはこの事業の継続を願う地域の方々の声と、共に活動する仲間や、互いに磨き合いながら成長を続ける学生スタッフの存在に他ならず、あらためて人間とは人と人の間で生かされているのだと実感する。

 事業後には保護者やスタッフから感想文を提出していただくのだが、これがまた百人百様で面白い。文章にはその人の思想が顕著に現れるもので、さらに言えば人生経験や学識レベルまでもが伺えるのである。薄っぺらい文章からは薄っぺらで幼稚な人間性、心に沁みる文章からは人生の深さや繊細な人間性が感じられるものだ。「言葉は身の文(あや)」とは、言葉はその人の人格や品位をあらわすということわざだが、十分に頷ける。歳相応か、親として子供に胸を張れるか、社会的立場にふさわしいか・・・。まだまだ自分磨きをせねばと思う毎日である。

 

代表取締役社長 森 雄一

2018年8月号(第112号)

 念願だった黒部ルート見学に幸運にも抽選で当選し、期待に胸を膨らませ参加した。早朝自宅を出発し、富山駅から新幹線で黒部宇奈月温泉駅へ、そこから地鉄に乗り換え宇奈月温泉まで行き、今度は黒部峡谷鉄道で集合場所である欅平へ。ここからが見学区間の黒部ルートとなるわけだが、黒部ルートとは、関西電力が黒部奥山において電気事業運営のための資機材などを運搬する輸送設備で、欅平〜黒部川第四発電所〜黒部ダム間の約18kmのことを指す。私が興味を持ったきっかけは、黒部川第三発電所建設に挑んだ人々の苦闘を描いた小説「高熱隧道(著:吉村昭、出版:新潮文庫)」で、皆さんも是非読んでみてほしい傑作である。

 我が国の電力需要は昭和初期の戦時下から戦後の復興期にかけて急速に高まり、黒部川における電源開発は深刻な電力不足を救う大きな役割を担ってきた。特に世紀の大事業と言われた「くろよん建設」は、7年の歳月と巨額の工事費、述べ1,000万人もの人手により昭和38年に完成した。今の技術をもってしても相当な難工事であるが、当時を想像すれば気の遠くなるほどの工事を先人たちは成し遂げてきたのである。一体何が彼らを動かしたのだろうか、それは世のため人のためという熱い想いと、必ずやり遂げてみせる、負けてたまるかという技術者としての意地と使命感ではなかったか。黒部ルートを抜けて壮大な黒部ダムの放水を目の当たりにしながら、建設業の尊さとそれに携わる誇り、そして素晴らしい技術を後世に伝え、残していかなければならないと強く心に誓った次第である。「挑戦〜to the Next Stage〜」、後半も全力で頑張りましょう!

 

代表取締役社長 森 雄一

2018年7月号(第111号)

 日本の決勝トーナメント進出で大いに湧いたサッカーW杯ロシア大会、選手たちは素晴らしい戦いをし、多くの感動を私たちに与えてくれた。ベルギー戦では2-0の時点で勝ったと思ったが、本気になった「赤い悪魔」の猛攻は凄まじく、世界の壁はまだまだ高く厚いものである事を実感したが、世界の強豪と堂々と渡り合った姿を誇りに思う。

 今大会の前評判は、大会直前での監督交代劇、事前の強化試合での成績などから全く期待されておらず、「おっさんJAPAN」などと揶揄される始末であったが、それを発奮材料としたのか初戦から快進撃を続け、決勝Tのベルギー戦での善戦で世間の評価はまるで手のひら返しだ。ポーランド戦でのパス回しに異論を唱える無責任な者もいるが、周囲の雑音に左右されず結果を出した日本代表は、まぎれもなく過去最高のチームだったと思う。

 さて、新卒採用が苦戦を強いられている。エントリーも会社訪問もゼロというのは今までに無い事で、それだけ全産業的に人手不足が深刻だという事だ。若い若いと思っていた我が社の社員も、今年で全員が30歳以上となる。技術の継承と企業の活性化のためにもバランスの良い年齢分布は必要で、このままでは5年後10年後に不安が残る。「おっさん企業」と言われぬよう、新規・中途問わず全社挙げての求人活動を期待する。

 

代表取締役社長 森 雄一

Home

検索
フィード
メタ情報

Return to page top