• 代表取締役社長 森 雄一

2010年7月号(vol.15)


FIFAワールドカップにおいて、日本代表が予想をはるかに上回る活躍を見せ、ベスト16入りを果たした。暗いニュースが多い中で、久しぶりに国全体が夢と希望を抱き、観る者に感動を与えてくれた。

先日、元三重県知事である北川正恭氏の講演を聞く機会があった。ご存じのとおり北川氏は選挙におけるマニフェストの重要性を説き、従来のお願い型選挙から有権者との契約型選挙へと制度を変えた立役者である。北川氏曰く、世の中は安定期と激動期が交互に繰り返しており、安定期は努力をすれば報われる時代=同じことを繰り返していれば成長する時代であるが、激動期は従来のしがらみを断ち、新しい事を考え実践しなければ生き残れない時代であり、現在の社会は何百年かに一度の激動期であるとのことだ。この激動期を乗り越えるには国民一人ひとりが真剣に我がまちの事を考え、社会参画しなければ未来はないのだと説かれていた。

我が社においても高度成長時代からバブル崩壊後のしばらくまでの安定期があり、現在は公共事業の大幅な削減による激動期を迎えている。北川氏の言葉を借りれば、社員一人ひとりが真剣に会社の事を考え、しがらみを断って新たな一歩を踏み出さなければこの難局を乗り越えることはできないということである。日本代表がなぜ私達に感動を与えたか、それは監督だけでなく、選手だけでもなく、全員がプレーヤーとして戦ったからである。笑顔溢れる未来に向けて、一丸となって戦おう。

 

代表取締役社長 森 雄一

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