• 代表取締役社長 森 雄一

2011年7月号(vol.27)


今年に入ってから、趣味で蕎麦打ちを始めた。大それた理由などなく、ただ好きな時に好きなだけ蕎麦を食べたいと思ったからである。知人のつてを辿り入会したのが「富山そば研究会 城端道場」で、2月に入会して以来、毎週週末に蕎麦を打つのが至福のひと時となっている。

もともと蕎麦打ちの知識や技術があったわけではなくゼロからのスタートのため、先輩方(50代~60代の方が中心で、中でも私はズバ抜けて若い!)にご指導いただきながら悪戦苦闘を繰り返している。知識から入ろうと思っても技術が伴わないし、数を重ねなければ道理が分からない。結局のところ、上達の近道は理屈をこねるより教えを素直に聞き、身体で覚えるしか無いようだ。新入社員も2カ月に及ぶ富士教育センターでの研修を終え、少し逞しくなって戻ってきてくれた。今後は実務の中で立派な技術者に成長してほしいと願っている。

日本には柔道、剣道、茶道など「道」という概念がある。道を窮める(きわめる)のは並大抵のことではないが、素直さと情熱と根気でそこに近づくことはできるはずだ。「蕎麦道」しかり「建設道」もまたしかりか。

 

代表取締役社長 森 雄一

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