• 代表取締役社長 森 雄一

2011年11月号(vol.31)


先月、福野高校農業環境科の2年生4名を職業体験として受入れた。彼らにとってはこの体験が職業を選ぶ上での大きなカギを握るだろうから、受入れ側の責任は重大なわけだが、彼らのできる範囲でしかも危険性が高くなく、かつ建設業に対する夢や希望を抱いてもらうにはどうすればよいか、とても頭を悩ませた。5日間の受入れの中で、初日は学生と社会人の違いや何のために働くのかを考えさせ、「仕事へのやりがいや楽しさは人から与えられるものではなく、自分で見つけるもの」であることを意識させた上で2日目からの現場作業へと入ってもらった。現場では当然のことながらL型擁壁のモルタル詰めやVS側溝の目地詰め、ほ場の雑物除去や水路掃除などの地味な作業ばかり。正直、建設業に対してマイナスのイメージを持つのではないかと心配したが、最終日にこの職業体験を通して感じたことや建設業の良さについて発表してもらったところ、私の心配が杞憂であったことに安堵した。彼らは生き生きとしており、地味な作業でも誰かがそれをやらなければ立派な完成品にならないこと、苦しさの中にもやり終えた時の達成感があること、そして社員の皆さんが笑顔で仕事に取り組んでいたことに感銘し、自分たちも楽しんで仕事ができたこと等を発表してくれた。

「やりがいや楽しさは自分で見つけるもの」皆さんのおかげで、どうやら近い将来、夢と希望を持って建設業の道を歩む若者が誕生しそうだ。

 

代表取締役社長 森 雄一

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