• 代表取締役社長 森 雄一

2012年3月号(vol.35)


先日JCの例会で、石川県羽咋市役所の職員である高野誠鮮氏の講演「超ぶっとんだ発想~型破りなまちづくり~」をお聴きした。氏は高齢化率54%の限界集落を3年間で47%に下げ、地域で収穫された米をローマ法王に献上することで一挙にブランド化させるなど、まさに「超ぶっとんだ発想」で地域の活性化に成功している「スーパー公務員」としても名高い方である。講演を聴いていればなるほど型破りで、前例踏襲、波風を立てず平穏無事、融通利かずの縦割り行政・・・といったいわゆる「お役所人間」とは違い、自身に課せられた使命であるふるさと振興に本気で取り組んでいるのである。

行なっていることはまさに「超ぶっとんだ発想」なのだが、机上の論理だけで出来もしない奇想天外な発想をしているのではなく、その裏には発想を実現するための緻密な情報・データ収集、失敗事例の徹底した検証、成功するための仕掛けづくりが二の矢、三の矢と用意されていることに驚かされた。

どのような時に発想が生まれるのかと問われ、氏は答える。「一日24時間、寝ている間も本気になれば発想は自ずと生まれる、あとは誰もが無理だと思う事でも、可能性が1%でもあれば挑戦し、行動することが成功の秘訣である」と。

 

代表取締役社長 森 雄一

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