• 代表取締役社長 森 雄一

2012年10月号(vol.42)


厳しい残暑も終わりを告げ、ようやく秋らしくなってきた今日このごろ、蕎麦打ちに加えて読書が趣味の私が最近読んでいるのは、「三国志(吉川英治著)」全8巻の大作である。ご存知の方も多いと思うが、舞台は約2000年前、中国は後漢の代。政治の腐敗はその極に達し、各地にはびこる黄巾賊と役人の専横に民衆の生活は目をおおう惨状を呈していた。世を憂う一青年劉備が仲間と共に義盟を結び、世を救うため起ち上る。以来100年の治乱興亡に展開する壮大な世紀のドラマである。

ここから学ぶのは、何のために戦い、勝つために何が必要か、人の上に立つには何が必要か、世を治めるには何が必要かという「帝王学」である。自分に置き換え反省と自戒を繰り返しながら読んでいるが、大切なものは2000年前も今もさして変わりはないようだ。時は違えど今も激動の時代、志高く、目的を見失うことなく歩んでいこうではないか。

 

代表取締役社長 森 雄一

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