• 代表取締役社長 森 雄一

2014年9月号(vol.65)


気持ちいい秋晴れの中、子供の応援のため吉江中学校の体育大会に出向いた。多くの保護者が来ており、私が中学校の頃はどうだっただろうかと過去を振り返りながら観戦を楽しんだ。その中で昔との明らかな違いは、至る所に生徒の自主性が伺えるという点である。確かに今も昔もプレーヤーは生徒に違いないのだが、例えるなら私たちの頃が「決まった型に押し込める」教育だったのに対し、今は「生徒に考えさせやらせてみる」教育に変わっているのが傍目に見ても分かるのだ。そのせいか生徒たちが生き生きと明るい表情であるのは言うまでもない。

もう一つ感心した点がある。団対抗の騎馬戦でのことだ。ある団の団長である大将が、自陣の騎馬数と残り時間から自陣が不利な状況を見て勇猛果敢に敵陣に突っ込み、最後は惜しくも敗れてしまうのであるが、その男気と潔さに身震いがした。さらにその大将は、騎馬に乗る際に自分の足の砂を丁寧に払い落としていたのである。他のほとんどの子がそんな事をしない中、相手への気遣いができる姿を見て、剛の対局にある優しい心を兼ね備える彼に目頭が熱くなった。

いつの時代も聞こえてくる「今どきの若いもんは・・・」という言葉であるが、なかなかどうして、心からの「あっぱれ」を贈りたい。

 

代表取締役社長 森 雄一

  • 代表取締役社長 森 雄一

  • 最近の投稿

  • 月刊アーカイブ