• 代表取締役社長 森 雄一

2016年2月号(vol.82)


10年ぶりの日本人力士優勝に沸いた大相撲初場所、私自身初めてとなる観戦が幸運にも14日目に叶った。前日に琴奨菊に土がつき、1敗で並んだ白鵬が断然優位かと思われたが、結びの一番で稀勢の里が白鵬にまさかの勝利。館内は割れんばかりの大歓声に包まれ座布団が乱れ飛ぶ。事前に観戦マナーのレクチャーを受け、座布団を投げてはいけない事を知りながらも、「稀勢の里あっぱれ!」の気持ちを込めて思い切り放り投げた事は許していただくとしよう。

がぶり寄りの速攻が持ち味の琴奨菊だが、過去50戦で4度しか勝っていない白鵬戦を前にこれまでの考え方を変えたという。組めば不利になるが速攻にこだわらず、開き直り四つを覚悟して自分の形になることに集中。これまでとは違う精神的なプロセスで土俵に上がり、これが得意の左四つでの圧勝に繋がったのだ。

今までのプロセスを見直すことで掴んだ大きな白星、そして初優勝という大業。我社の「結果にこだわれ、プロセスにはもっとこだわれ!」のスローガンに相通じるものだ。歴史的な場所に立ち会えた事に日本人としての喜びを感じ、悲願の日本人横綱の誕生を夢見て、来場所も「琴バウアー」から目が離せない。

 

代表取締役社長 森 雄一

  • 代表取締役社長 森 雄一

  • 最近の投稿

  • 月刊アーカイブ