• 代表取締役社長 森 雄一

2016年7月号(vol.87)


先月行われた英国での国民投票においてEU離脱が賛成多数を占め、思いもよらない結果に世界中が混乱している。本心では残留を望みつつも離脱に投票した国民も多数いるようで、早くも異論が続出しているというのだから釈然としない。大の大人なのだから、もう少し自分の意思を投じる事に責任を持って欲しいものだ。我が国では参議院選挙の真っ只中で、この社内報が発行される時にはもう結果が明らかになっているのだが、英国のような愚かな事態にはならないだろう。

今回は選挙権が18歳に引き下げられて初めての国政選挙である。自分たちの国のあり方を決める選挙には大いに関心を持ってもらいたいものだ。かつて私が青年会議所の理事長を務めた2007年に、この国の将来を担う若者に政治に対する興味を持ってもらおうと、参議院選挙に合わせて高校生を対象に模擬選挙を行う事を計画し、高校や教育委員会、自民党県連にかけ合ったが、県内では前例が無い事や、「高校生にはまだ選択させるべきでない」と頑として聞き入れられなかった。なんと過保護な時代になったものかと呆れ果てたが、判断力とは様々な経験をして初めて身につくもので、肝心な時の判断を間違えぬよう、できるだけ若いうちから経験しておいたほうがいい。失敗も次への肥やしだと思えば、無駄な経験など無いのだから。

 

代表取締役社長 森 雄一

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