• 代表取締役社長 森 雄一

2017年5月号(vol.97)


 新緑が眩しい季節を迎えた。皆さん大型連休は有意義に過ごせたでしょうか。以前は長期休暇やイベント時期になると心が踊り、いわゆる非日常に喜びを感じたものだが、近年ではごく当たり前の心穏やかな毎日を過ごせる事に有り難さを感じるようになった。いやむしろ、何の心配や不安を感じずに過ごせる日など無いと言っていいだろう。飯山先生流に言えば、「だからこそ」危機感を持って物事に取り組むことができるのだ。

 日本には一年を通して様々な祭りがある。この連休中にも近隣では福野夜高祭、高岡御車山祭、城端曳山祭などが行われ、ユネスコ無形文化遺産に登録された事もあり大いに賑わったことだろう。これらの伝統文化も近年の少子高齢化や生活スタイルの変化に伴う地域との繋がりの影響により、多くの地域で存続が課題となっているという。その解決方法として固定日程での開催を週末に変更したり、男女・年齢制限を無くしたりと、時代に合わせた対策が取られている。

 伝統文化に限らず、全ての事柄において守り続ける事は容易では無い。あれこれと理由をつけて止めてしまうのは簡単な事だが、先人から受け継いだ物を歯をくい縛り守り続けていく事に意義がある。次の世代に引き継ぐのは、今を生きる私たちの責任なのだ。

 

代表取締役社長 森 雄一

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