• 代表取締役社長 森 雄一

2018年5月号(第109号)


 先日、創業から100年を記念してオープンした「パナソニックミュージアム」を訪れた。このミュージアムは創業者・松下幸之助氏の高い志を受け継ぐと共に、パナソニックの“心”を未来に伝承したいという想いから開設されたもので、是非皆さんも機会があれば訪れてみてほしい。若干23歳にして創業し、一代にして世界を代表する企業にまで成長させた経営哲学はまさに“経営の神様”で、氏曰く、経営において一番大切なのは、経営理念を確立し、それを実践することであると述べており、成功の鍵は何と言っても実践なのだと痛感した次第である。

 新卒者採用の動きが、売り手市場の傾向から大苦戦しており、直近で採用した3年前からは想像もできない激戦である。社会全体が人手不足の中で、建設業も魅力ある業界にして若者を確保しようと官民上げて知恵を絞っているが、その一つに週休二日制の導入がある。我が国でいち早く週休二日制を導入したのが松下電器(現パナソニック)で、昭和40年である。生産性を落とさずに休日を増やすことは不可能だと労働組合から大反対を受けたそうだが、氏は「一日休養、一日教養」を唱え、単に休日を増やすのではなく自主的な学びを推奨して生産性を向上させ、見事に働き方改革を進めたのである。今年度の発注工事からモデル工事が試行されるが、我が社も他社に先駆けて取組んでいきたいものだ。

 

代表取締役社長 森 雄一

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