• 代表取締役社長 森 雄一

2018年11月号(第115号)


 憧れのプロ野球への切符を手にするのは誰か。今年も大物新人の行方が注目されたプロ野球ドラフト会議が行われた。以前は度々入団拒否する選手がいたものだが、最近はFA制度やポスティング導入の影響もあってか、「12球団どこでもOK」という選手が多いように感じる。生涯一球団の美学はとうの昔の話で、どこの球団であれ実績を積んで次のステージへと進むほうが選手の価値が上がるというものだ。とはいえ、本人にとっては指名があるのか無いのか、どこの球団になるのか、その瞬間までは気が気でないだろう。自分の進路を自分で選択できないという、一般人ではほぼ経験する事の無い、特異な世界である。

 私たちは日々、多くの選択をしながら生きている。何をするか、何を食べるか、誰と付き合うか、どの会社に入るか・・・全てが自分の思い通りにはならなくとも、自分の意思で動いている。このように自分の考えを持つ事はとても大事な事だが、時にそれがワガママになったり、我が強くなったりするので注意が必要だ。人は独りでは生きていけず、周りによって生かされている。人の声に耳を傾け、多様な価値観を柔軟に受け入れる事のできる人でありたいものだ。

 

代表取締役社長 森 雄一

  • 代表取締役社長 森 雄一

  • 最近の投稿

  • 月刊アーカイブ