2018年3月号(第107号)


 冬季平昌五輪が閉幕し、日本選手団は金4、銀5、銅4と史上最多の13個のメダルを獲得した。怪我を乗り越え、絶対王者として渾身の演技で五輪連覇を果たした羽生結弦選手、彼の演技は観客の心を震わせる感動があった。小平奈緒選手は自分の力を出せば必ず結果を出せると自分を信じ、実力で掴み取ったメダル。女子団体パシュートでは個々の力では世界に及ばないものの、徹底した分析と戦略、一糸乱れぬ隊列で頂点を極めた。他にも多くの感動を私たちに与えてくれたが、私が一番印象に残ったのはカーリング女子チームである。

 チームのスローガンは「キープスマイル、ステイポジティブ」で、笑顔をキープするためにメンタルを常にポジティブに保つのだという。確かに彼女らが発する言葉は「そだねー」「ナイス!」「うん」「OK!」など、ポジティブなものばかりだ。真剣勝負の中でも笑顔を絶やさない姿、お互いを否定せず肯定し認め合う和の力、上下関係なく自分の意見をぶつけ合える向上心、これらの見ていて清々しい印象が彼女らの人気の源なのだろうと共感すると同時に、我が社や自分自身も見習わねばと気付かされた次第である。

 

代表取締役社長 森 雄一

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