スタッフボイス

物を作るという事にはどんな想いがありますか?

六田:プライドを持っています。依頼された物を望まれた形に、図面通りにとの気持ちが強いですね。

溝口:僕は技術職員として、主に舗装工事に携わっていますが、早さと美しさを重視し、プライドを持って取り組んでいます。早くても美しさが欠けてはいけません。美しさばかりを求めると早さが欠けてしまいます。ですから、両方を兼ね備えたいです。

六田:現場の状況に合わせ柔軟に対応を行ないますが、自分の根底に「曲げたく無い」との思いがあります。工夫やアイディアを出し切る。そして、変更をかける。造る側も納得する物を造らなくてはいけません。

安田:私は工事補佐として現場管理を学んで1年程経ちましたが、「造る側の納得」は希薄でした。近年災害も多いので丈夫な構造物を作りたいと言う気持ちで、依頼者の満足しか見えていませんでした。

溝口:もちろん依頼者を満足させる。でも、自分達のやり甲斐がより高い品質や出来栄えに繋がるからね。

六田:そうだね。これまで沢山のモノを作ってきた中で、山田川の現場が1番達成感があったな。現場管理補佐でしたが仕上がりが凄く良かった。それでも、100%の満足感は無かったかな。

安田:えっ!!何故ですか?

六田:時間や予算、施工の条件や工種の得手不得手もある。そこを考え組立てていかなければならない。

溝口:現場管理の大変な所ですよね。時間が許すなら職人気質を出して突き詰めたくなるが、そうはいかないよね。

安田:妥協する必要があるって事ですか?

六田:妥協では無いね。例えば道路工事の場合、走行性の良好さは顧客満足に繋がるよね。でも、道路規制時間を短縮し早期に車線開放する事も利用者の満足感に繋がらない?現場管理者は、特性を理解し、工程と品質の確保を一番に考えて運営をしなければいけないから、時には思いを曲げなくてはいけない事もあるけどね。

安田:あっ、なるほど。バランスですね。僕にはまだまだ経験が少ないせいか、携わった現場であっても少し分かっていない部分もあります。これからそこを見極めていく必要があるわけですね。

溝口:私は、早さと品質、出来栄えの両立が一番難しいよ。少しでも早く、少しでも美しく、を目指し努力していますが、思うようには行きませんね。仲間と共に長所・短所をカバーし合い少しでも向上していきたいと思います。

キツイと感じた事や苦労は?

六田:あるよ。意思の疎通。人対人の難しさを苦労の部分では感じる。

溝口:作業時の肉体的なキツさはあるけれど、その分、出来た時の喜びは強いよね。苦労した分、自分の伸び代がまだまだあると感じられますね。

安田:最近私が職業訓練実習に参加した時の話ですが、ある実習でキツイ事がありましたが、他の業者の方達より先頭に立ち施工を行えた事で自信に繋がりました。それよりも、真夏の舗装舗設現場へ行った時の150度の世界の方が強烈でしたね。その中で平気で作業を進める溝口さんは「凄い」の一言です。

溝口:筋トレ、筋トレ!!意外と楽しみながら施工しているよ。ただ夏場は長靴の中に汗が溜まるのがキツイけどね。

六田:分かる!!僕もキツさと言うより初めて経験する施工は大変でしたね、例えば、二次製品を初めて布設した時。それでも、自分なりに「出来た」と感じたし、チャレンジャーになれた気持ちだったよ。みんなは3Kの「キツイ・危険・汚い」に対してのイメージはどう?

溝口:悪いイメージは無いですよ。ホワイトカラーの方でも、苦労の形が違うだけで、何かしらある。どの業種も楽な仕事は無いと思っています。

安田:僕は入社時の課題の一つでした。事故への恐怖心も強かったです。今は、技術の進歩があっても3Kは建設業に付いている物と認識した上で建設業を選びました。今も「危険」を課題として取り組んでいます。

六田:事故への恐怖心は大切だよ。慣れと共に危険に対する慢心が出てくるからね。幸せな生活を続ける為にも、事故は決して起こしてはいけない。

溝口:自分が危険の原因になっていないか振り返り、仲間を第一に考えないといけないよ。

安田:はい。自分第一になりがちですが、第三者や仲間を第一に考えヒューマンエラーを無くす行動をして行きます。

六田:20年前も3Kと言っていたから永遠のテーマだね。少しでも払拭できれば業界の地位やイメージが向上するかな。

溝口:本当、建設業は他業種と比べて世の中の人達からのイメージは良くなさそうで悔しい。

安田:乗り越えなければならない壁ですね。みなさん何か取り組みはされていますか?自分なりの3Kなどありますか?

六田:ポジティブな考え方かな。オレ流建設業3Kは、「気合い・筋肉・カッコい」!!溝口君は?

溝口:インフラ整備は快適な生活基盤を作る事だから、「綺麗・貢献・感謝」でいかがでしょう。子供に憧れを与えられるように。

安田:僕は、第三者から目線で「公共」、民間に対しての「広告」、近年では「海外」への派遣がイメージとしてあります。

こだわりを達成した時は?

安田:まだ経験が少ないので判断できにくいのですが、ただ、全体的に一つ一つの作業に達成感を感じています。この先工事全体での達成感を感じられた時は感動すると思います。そして、出来たモノに対しても自信を持ちたいです。それを自分の足跡として、自らの礎として捉えたいと思います。

六田:そうだね。自分のこだわりが達成出来た時は感動するよ。中でも俺は、人を魅了できた時の達成感は一番だね。

溝口:創造の再現ができた時、使用者目線では悪い施工は目に付くけれど、良い施工はそれが当たり前のため気付いてもらえない。それが良い仕事だと思う。そんなことを自分でも感じられたら達成感に繋がるでしょう。

安田:構造物プラスα?何も違和感が無い完成とその後の使用が達成感に繋がる。そういう感じでしょうか?

溝口:使用者に快適に過ごしてもらうために、妥協、諦めはしたくないです。

六田:永く安心して使っていただきたいです。

では最後に、建設業は天職ですか?

六田:まだ断言は出来ませんが、10年・20年後には、「建設業は天職」だと言います。

溝口:僕はこの道で良かったと思っています。そして、これからも続けていく事で天職として胸を張れるよう努力します。

安田:学生時代に学んだ事とは全く違う分野ですが、正直「魅せられました」。まだ半人前ですが、早く一人前となれるよう、様々なことを学び、諸先輩方と肩を並べながら、自信を持って「天職」と言えるよう、切磋琢磨して行きます。