代表取締役社長 森 雄一
大相撲夏場所において、大関・大の里が2場所連続で優勝し、第75代横綱に昇進した。初土俵から所要13場所での昇進は輪島の21場所を抜き、年6場所制となった1958年以降初土俵の力士で最速となった。また、日本出身横綱の誕生は師匠である元横綱・稀勢の里以来8年ぶりで、まだ24歳と若いことからも、令和の大横綱へと昇り詰めてほしいものだ。
大の里は学生時代、2年連続でアマチュア横綱に輝くなど数々の実績を残し、大相撲の世界に入っても記録的なスピード出世を続けてきたが、これを支えてきたのが師匠から徹底的に指導された「基礎基本」とのこと。「入門してからしっかり体づくりをして地道にやり続けてきて、その稽古が少しずつ身になってきた。つまらないような稽古を部屋でいちばんやっているのが大の里。稽古はうそはつかない、というのがはっきり出た」と師匠は言う。
基礎基本の重要性は相撲に限ったことではなく、仕事などあらゆる面に共通するものであると私は思う。それを疎かにすれば基礎は揺らぎ、その上に何を積み重ねても脆く崩れてしまうものだ。我が社の基礎基本といえば、人事理念である「向上心を持ち挑戦し続け、成し遂げられる人財」である。これを社員ひとり一人が実践していくことこそ、唯一無二の人財・企業になるために必要なことではないだろうか。
代表取締役 森 雄一
大阪・関西万博がいよいよ開幕しました。「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに、世界中から最新の技術やアイデアが集まるこの万博は、未来への挑戦と希望に満ちた場です。過去の万博がそうであったように、新たな時代の幕開けを感じさせてくれます。
技術の進歩。それは、私たち建設業にも強く求められているテーマです。現場の効率化、環境への配慮、そして何より安全の追求——私たちが社会に貢献し続けるには、立ち止まることなく前に進み続けなければなりません。
会社の成長や技術の進化は、仕組みや設備だけでは実現できません。鍵を握るのは、間違いなく“人”です。一人ひとりの学び、工夫、挑戦。その積み重ねがチームの力となり、会社を動かし、社会を創るのです。
万博が未来を見せてくれる今こそ、私たちも次の一歩を踏み出す時です。変化を恐れず、挑戦を楽しみながら、自分自身の可能性を広げていきましょう。皆さんの前向きな力が、会社の未来を切り拓いていくのです。
代表取締役 森 雄一
皆さんは「自分を演じる」と聞くと、どのような印象を持つでしょうか。もしかすると、「本当の自分を隠している」「偽っている」といった否定的なイメージを持つ方もいるかもしれません。しかし私は「演じる」ことを、むしろ自分を成長させるための手段と捉えています。
私たちは日々、さまざまな役割を担っています。仕事では責任ある社会人としての自分、家庭では家族の一員としての自分、友人の前では気心の知れた自分など、場面に応じて異なる側面を見せています。これは決して「偽る」ことではなく、むしろ「適応する力」と言えるでしょう。
例えば、人前で話すことが苦手な人が、「堂々とした自分」を演じることで、自信を持てるようになることがあります。最初は演技だったとしても、繰り返すうちに、それがやがて本当の自分になっていくのです。私も人前で話すことは大嫌いで、いまだに緊張で心臓がバクバクして体も声も震えますが、もしそう見えないとすれば私の演技力なのかもしれませんね。
演じることで、自分の可能性を広げ、新たな自分に出会うことができます。だからこそ、「自分を演じる」ことを前向きに捉え、自分を磨く機会として活かしていきましょう。そうすれば、私たちは今より一歩成長した自分へと近づくことができるはずです。
代表取締役 森 雄一
毎年この時期になると春闘のニュースをよく耳にしますが、経営者の立場からすると頭を悩ませる時期でもあります。企業が成長を続け、持続可能な発展を遂げるためには、社員一人ひとりの努力と貢献が不可欠です。その努力に報いる形で賃上げが実施されることは、組織の活力を高め、さらなる成長へと繋がります。賃上げは単なるコスト増ではなく、企業の競争力向上の契機でもあります。そのためには、私たち一人ひとりが生産性向上を意識し、業務の効率化や付加価値の創出に取り組むことが重要です。例えば、業務プロセスの見直しやICT・DX技術の活用、チームワークの強化によって、より高い成果を生み出すことができます。
ここでのポイントは、「一人ひとりが」という点です。単に指示されたことを行うだけではなく、自らが考えて実践することが生産性向上には欠かせません。現在進めているスマイルプロジェクトは、社員一人ひとりが輝くためのプロジェクトであり、それにより会社が成長するというものです。「より良い仕事が、より良い待遇を生む」という意識を共有し、組織全体で成長のサイクルを回していきましょう。皆さんの創意工夫と前向きな姿勢が、会社の未来を切り拓きます。共に、働きがいのある職場をつくり、持続的な成長を実現していきましょう。
代表取締役 森 雄一
県森林研究所によると、今年のスギ花粉の飛散開始予想日は2月19日頃で、例年より6日早く、去年より2日遅いとのこと。これまでは気にも留めなかったことだが、昨年ついに花粉症デビューを果たした私にすれば、とても関心のあるニュースであり、しかも飛散量は例年の1.5倍というのだから困ったものだ。
国内における花粉症の有病率は年々増加傾向にあり、2019年の調査では、花粉症全体の有病率が42.5%、そのうちスギ花粉症は38.8%と報告されている。このため国や県においては無花粉スギの開発に力を入れ、実用化が進められているとのこと。こんなにも多くの人が悩まされているのだから、その対策に予算(税金)を使うのも頷ける。
国会では新年度予算の審議が行われており、年収103万円の壁、高校授業料無償化、物価高対策、政治の信頼回復など与野党の論戦が本格化している。少数与党がどのように国会運営をしていくのか、花粉以上に関心を持っていきたいものだ。
代表取締役 森 雄一
新年明けましておめでとうございます。今年の干支は「乙巳(きのとみ)」です。この干支には「新たな芽が伸び、次の成長に向けて準備が整う」という意味が込められています。植物で言えば、柔らかい芽がさらに大きな幹や枝葉へと発展していく前段階。これを私たちの会社に当てはめると、昨年までの努力が形になり、さらなる飛躍に向けて準備が整った年といえるでしょう。
また、「巳(み)」は「熟成」「完成」の象徴でもあります。今年はこれまで積み上げてきた基盤を見直し、各々が力を結集して一つの成果として結実させる、まさに脱皮の年にしたいと思います。変化の激しい時代において、成長を続けるためには、新しい挑戦と柔軟な発想が欠かせません。社員一人ひとりが自らの役割を再認識し、力を発揮することで、会社はさらなる繁栄へと向かうことができると信じています。
「乙巳」の年がもたらす可能性を存分に活かし、全社員が一丸となって未来を切り開いていきましょう。皆さんのご健康とご多幸、そして会社の発展を祈念しつつ、本年もどうぞよろしくお願いいたします。
代表取締役 森 雄一
あまりにも衝撃的な試算を、皆さんはどのように受け止めただろうか。富山県が先月公表した、2060年までの県と県内全15市町村の人口推移の試算結果だ。試算によれば、2020年時点と比較すると、60年人口はいずれの市町村も減少し、南砺市は57.3%減、県全体では現在より35.3%減の62〜66万人台になるとの見通しである。
人口減少が社会にもたらす影響は、労働力不足や生産性の低下、税収減少などの経済への影響、高齢化による若者への負担増や社会保障費の増大、過疎化が進みインフラの維持が困難になることで地方社会が衰退するなど様々あるが、会社に置き換えて考えてみると分かりやすい。
人口が激減すれば当然税収減になり、公共事業費も大幅カット。その時、公共工事だけに頼っていたらどうなるか。労働力不足は今よりさらに深刻な状況に。そのため外国人材を含む人材が集う魅力ある会社になる必要があるし、ICTを活用した生産性向上・省力化は不可欠である。考えれば考えるほど背筋の凍る思いがするが、その時になって慌てて策を講じても手遅れで、現在の会社の取り組みはそれを見越してのものだ。皆さん自身も、人口減少によって自分や家族の生活がどうなるのか、真剣に考えてほしい。きっと意識や行動が変わるはずだ。
代表取締役 森 雄一
MLBワールドシリーズは、ドジャースがヤンキースを4勝1敗で破り、4年ぶり8度目の制覇を果たした。大谷翔平選手にとって高校生の時からの夢であったワールドシリーズ制覇を、メジャー7年目にして達成したことに「あっぱれ!」と言いたい。世界一を目指すため、昨シーズン終了後にプロスポーツ史上最高額の契約でドジャースへ移籍。そんなプレッシャーを物ともせず、史上初の50-50を達成し、「夢とはただ見るものではなく叶えるもの」だということを証明してくれた。そこにはあくなき向上心と行動力、絶対にやり遂げるという強烈なまでの信念があることは言うまでもないだろう。
大谷選手には遠く及ばないが、私にも会社を成長させたい、社員を幸せにしたい、関わる人たちを笑顔にしたいという夢がある。その夢を夢で終わらせることなく必ず実現するため、さらに攻めの姿勢で取り組む覚悟である。
代表取締役 森 雄一
このたび能登半島で発生した豪雨災害によりお亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りすると共に、被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。元日の能登半島地震に続く惨状に心を痛めるばかりであり、一日も早い復旧復興をお祈りします。
10月に入り、急激に秋らしさが増してきた。ここから一気に冬へ向かうのかと思うと、憎らしいほど暑かった夏さえも恋しく思えてくるのだから不思議なものだ。スポーツ界では、MLBドジャースの大谷翔平選手が54-59というとてつもない記録を残し、世界中を驚かせた。もはや彼に不可能など無いのではないかと思うほど、私たちの想像を超越する活躍である。大相撲では大の里関が2度目の優勝を果たし、初土俵から所要9場所で大関に昇進した。その強さはまさに「相撲界の大谷翔平」と言われるほど規格外で、師匠である稀勢の里以来の日本人横綱誕生が待ち遠しい。
政界においては、石破茂氏が自民党総裁選に勝利し、第102代総理大臣に選出され、月末には解散総選挙が行われる。この秋は衆議院選、知事選、南砺市長・市議選と選挙が目白押しで、公共事業を主とする我が社としても社員としても、しっかりと関わっていく必要がある。政治力無くして国や地域は良くならない。その政治力を高めるには、有権者の声が最も大切だ。有権者として、権利を放棄することなく行使してほしい。
代表取締役 森 雄一
8月14日に岸田首相が退陣表明をして以降、永田町は一気に政局に突入することとなった。9月12日告示・27日投開票の自民党総裁選では10人を超える議員が立候補に意欲を見せているという。自民党総裁は事実上の次期首相となるため、選挙目当ての党利党略ではなく、この国の舵取りを誰に任せるのが適任なのか、それぞれの国家観や政策に注目したい。
その後、速やかに行われるであろう解散総選挙では、自民党は派閥裏金事件による国民の審判を仰ぐわけだが、自民党が下野することはあってはならない。だからこそ古い体質を改め、反省すべきは反省し、国民から信頼される政治を取り戻すことが最も大切なのだ。
物価高騰・円安に対する経済対策、ウクライナやイスラエル問題をはじめとする安全保障政策、能登半島地震などの災害対応、人口減少や地域間格差の解消など、我が国の課題はまだまだ山積している。この難局にしっかりと立ち向かえる新しいリーダーを期待するものです。
代表取締役 森 雄一