2025年6月号(第194号)
- 2025年06月10日
- 日記
大相撲夏場所において、大関・大の里が2場所連続で優勝し、第75代横綱に昇進した。初土俵から所要13場所での昇進は輪島の21場所を抜き、年6場所制となった1958年以降初土俵の力士で最速となった。また、日本出身横綱の誕生は師匠である元横綱・稀勢の里以来8年ぶりで、まだ24歳と若いことからも、令和の大横綱へと昇り詰めてほしいものだ。
大の里は学生時代、2年連続でアマチュア横綱に輝くなど数々の実績を残し、大相撲の世界に入っても記録的なスピード出世を続けてきたが、これを支えてきたのが師匠から徹底的に指導された「基礎基本」とのこと。「入門してからしっかり体づくりをして地道にやり続けてきて、その稽古が少しずつ身になってきた。つまらないような稽古を部屋でいちばんやっているのが大の里。稽古はうそはつかない、というのがはっきり出た」と師匠は言う。
基礎基本の重要性は相撲に限ったことではなく、仕事などあらゆる面に共通するものであると私は思う。それを疎かにすれば基礎は揺らぎ、その上に何を積み重ねても脆く崩れてしまうものだ。我が社の基礎基本といえば、人事理念である「向上心を持ち挑戦し続け、成し遂げられる人財」である。これを社員ひとり一人が実践していくことこそ、唯一無二の人財・企業になるために必要なことではないだろうか。
代表取締役 森 雄一