2025年7月号(第195号)


 富山県建設業協会の土地改良委員長をしている関係で、全国農村整備建設業協会の総会のため山形県を訪れた。運悪く山形新幹線が車両トラブルで運休しており、東北新幹線に乗り継いでの行程だったが、改めて考えると新潟から日本海側を通って青森へ抜ける新幹線があれば、さぞ便利で景色も良いことだろうと思う。能登半島地震で実感したが、インフラ交通網の整備はまだまだ行き渡っておらず、私たちの担う役割も大きいものがある。
 電車で遠出する楽しみの一つが駅弁だ。大宮駅での乗り換えで駅弁を物色、あれこれ迷った挙句に手に取ったのが、崎陽軒のシウマイ弁当。横浜名物シウマイの妹分として、1954(昭和29)年に発売以来、多くの方に親しまれ続けているとのこと。人生初のシウマイ弁当に心躍らせ、いざ開封。中身は俵型ごはん(小梅、黒ごま)、昔ながらのシウマイ 5個、鮪の漬け焼き、蒲鉾、鶏の唐揚げ、玉子焼き、筍煮、あんず、切り昆布&千切り生姜で1070円也。まずはシウマイをパクリ。美味い、うますぎる。なぜ冷めてもこんなに美味いのか。鮪の漬け焼きもこれまた最高!どうすればこんな美味しい漬けになるのだろうか。その後もおかずと俵型ごはんのバランスに細心の注意を払いつつ大満足で完食、しばし放心。
 たかが弁当、されど弁当、駅弁一つにこれほどまで感動するとは思いもしなかった。そこで崎陽軒の経営理念を調べてみると、「崎陽軒は皆さまのお腹だけを満たしません。食をとおして「心」も満たすことをめざします。」とあり、まさに私が感じたことが理念に謳われていた。我が社の経営理念も是非そうありたいものだ。

代表取締役 森 雄一

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