2022年6月号(第158号)


 先月ある日の夜中、普段は起きるはずのない時間に目覚めた。程なくみぞおちあたりにチクチクする断続的な痛みと、手と腕に蕁麻疹が見られるなどの身体の異変に気付いた。はて一体何だろうか?と不安に駆られながら記憶を辿ると、思い当たるフシが一点あった。昨夜食べたシメサバが原因か?もしやこれがアニサキスなのか?痛みでウトウトと目覚めを繰り返し、ようやく朝を迎えたが、一向に痛みは治りそうにない。病院に行くべきかどうか途方に暮れていたところ、ふと思い出した。そうだ、我が社にはアニサキスの第一人者がいるではないか!
 彼の朝は早く、いつもなら6時半ごろには出社してくるはず・・・ということで6時まで待ち、すがる思いでO君にTEL、コール早々に元気な声で出てくれた。恥ずかしながら事訳を話し、彼の経験談を拝聴する。いつもは長いなと思う彼の話も、今回は事細かな説明がとてもありがたく、まさに救世主のように思えるから不思議なものだ。かくして病院にて見事アニサキス2匹を駆除するに至ったのである。OA君、本当にありがとう!
 私の今までのリーダー像とは、どんな時でも弱みを見せず、絶対的な安心感のあるリーダーだったが、今春より社会人になった娘から、「私の上司は弱い部分も見せてくれ、何でも話してくれる。だから力になろうって思う」と聞き、私に足りない部分を痛感した。もちろん頼りになる部分も保ちつつ、これからは弱い部分も出していこうと思う。それにより親近感が増し、意見を言いやすい雰囲気になれば、より社員の笑顔に繋がるのではないだろうか。

代表取締役 森 雄一

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