2022年11月号(第163号)


 プロ野球日本シリーズは昨年と同じくオリックスVSヤクルトの戦いとなり、オリックスが4勝2敗1分けで昨年のリベンジを果たし、26年ぶりの日本一に輝いた。これにて今季の戦いは幕を閉じたが、今年の話題は何といっても日本人最多となる56本塁打、そして史上最年少で三冠王に輝いた、ヤクルトの「村神様」こと村上宗隆選手だろう。王貞治の55号に並んでから記録更新までにはプレッシャーもあり長いトンネルに入ったが、最終戦最終打席での本塁打は地鳴りのような歓声で、今シーズン最も沸いた瞬間だっただろう。村上選手はまだ高卒5年目の若干22歳。2年連続で沢村賞に輝いたオリックスの山本由伸投手も24歳と、どちらも若くして今や球界を代表する選手となっていることに驚くばかりである。
 他のスポーツでも若手の台頭が目覚ましい。卓球にせよゴルフにせよ、20歳前後で頂点に上り詰める現状を見ると、若さの持つエネルギーには無限の可能性があることを実感する。かたや大相撲においては先場所、玉鷲関が37歳10ヶ月で2回目の優勝を飾った。最年長優勝と騒ぎ立てる周囲をよそに、「歳は単なる数であり、これからもお客さんが喜ぶような若々しい相撲を取りたい」と語る。年齢による体力の衰えを物ともしない気力と熱意には見習うべきものがある。
 かの稲盛和夫氏は、「人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力」であると説いている。我が社にもベテランから若手まで様々だが、ひとり一人が益々輝くよう、考え方と熱意と能力を磨いていこう。

代表取締役 森 雄一

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