2022年12月号(第164号)


 サッカーW杯カタール大会において、森保ジャパンがドイツ、スペインを破る歴史的勝利を上げ、グループ首位で決勝トーナメントに進出した。今大会の開幕前は、世間の期待も関心もさほど高くなかったように感じられたが、初戦のドイツ戦の逆転勝利から一転して日本代表を称賛する熱狂ぶり。手のひら返しとはまさにこのことで、素晴らしい活躍に脱帽するばかりだ。
 特にスペイン戦でのVAR判定による逆転ゴールは、誰もがゴールラインを割ったであろうと思われたが、三苫選手の「1ミリでもピッチの中に入っていればいいと思って足を伸ばした」という、絶対最後まであきらめない姿勢に勝利の女神が微笑んだに違いない。試合後、森保監督は「苦しい戦いだったが、選手たちは“自分たちはできる”と信じ続けた」、同点ゴールの堂安選手は「必ず決めると信じていた」、逆転ゴールの田中選手は「自分たちを信じていた」とコメントしており、仲間と自分を信じる気持ちが奇跡的な勝利を呼び込んだのだ。
 クロアチア戦はPK戦の末に惜しくも敗れたが、彼らの成し遂げた偉業は決して色あせるものではない。興奮と感動を与えてくれた日本代表に、心から感謝したい。

代表取締役 森 雄一

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