2026年3月号(第203号)


 先月、富山県建設業協会の視察研修で福島県を訪れた。東北6県の地元建設会社の先進的取り組みについて意見交換するのが目的だがそれはさておき、翌日に訪れた「東日本大震災・原子力災害伝承館」での語り部さんの講話が印象に残っている。
 福島県といえば東日本大震災において地震・津波災害に加えて、福島第一原発事故に伴う原子力災害という複合災害が発生し、3.11以降「FUKUSHIMA」は世界中に知れ渡ることとなった地域である。私も今まで原子力災害というものを漠然としか考えていなかったが、語り部さんの話を聞き、その深刻さに深く考えさせられた。津波により非常用電源が喪失し、地震発生の翌日には第一原発から半径20kmに避難指示が出され、地震による目にみえる被害が無いにもかかわらず一斉避難を余儀なくされ、「ほんの数日」との思いが地域によっては避難生活が13年にも及び、現在でも居住と立ち入りが制限されている「帰還困難区域」が残っている。それだけでも原子力災害の怖さが窺えるが、それに加えて放射線による風評被害や流言飛語に今でも苦しめられているとのこと。この災害を風化させないよう、語り部さんは今後も活動を続けていくという。
 3月5日は私たちが決して忘れてはならない労災事故が発生した日です。先日の安全集会でも一年前を振り返り、安全への誓いを新たにしたところです。事故を教訓として私たちが意識と行動を改め、安心安全な職場環境を創っていくことが、タオ君とご遺族への弔いになることでしょう。改めてご冥福をお祈りします。

代表取締役 森 雄一

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