• 代表取締役社長 森 雄一

2009年12月号(vol.8)


先月訪日したオバマ米大統領が皇居で天皇、皇后両陛下と面会した際、深々とお辞儀したことが「低姿勢過ぎる」と米国内で物議を醸したとの報道が目に止まった。なぜこんなことで批判の声が上がるのか不思議でならない。

相手に尊敬の念を持ち接することは国際社会においては当然のマナーであり、卑屈になることとは全くもって異なることだ。今回は日本の中での出来事であり、「郷に入っては郷に従え」という言葉もあるように、オバマ米大統領なりの我が国に対する敬意の表し方だったのではないだろうか。ましてや天皇は我が国の象徴であることを考えると、その行動に不自然な点は見当たらない。確かにアメリカは世界をリードする大国であり世界の王であることは誰もが認めるところだ。しかしそれは周りが認めることであって、自ら奢り高ぶっては「裸の王様」になってしまうのだ。

皆さんも日常の言動に思い当たる節はないだろうか。発注者、地域の方々、協力業者や社内の人間関係に対してはどうだろう。私自身も日々反省し、自戒の念を繰り返しているところである。「実るほど頭を垂れる稲穂かな」あらためて、含蓄のある言葉だ。

 

代表取締役社長 森 雄一

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