2024年3月号(第179号)


 先月末の日曜に、能登半島地震の被災地である七尾市でのボランティア活動に参加した。義援金などの支援もそうだが、自分にできることがあるなら直接協力したいとの思いから、個人的に石川県災害対策ボランティアに登録して参加することとなった。
 当日は早朝に石川県地場産センターに集合し、大型バスで被災地へ向かい、ボランティアセンターでのオリエンテーション後、班ごとに分かれて活動を行った。私の班は3軒の民家において、破損した家具や冷蔵庫の搬出、倒壊したブロック塀の撤去、そして廃棄物の仮集積所での分別作業を行った。七尾市では倒壊した家屋は見られなかったのだが、それでも物凄い量の廃棄物が集積されており、珠洲市や輪島市ではこんな比ではないだろうと想像できた。ボラセンで聞いたところ、その時点では被災者から2500件ほどのボランティア依頼があるが、まだ500件ほどしか対応できておらず、まだまだマンパワーが足りていないことを実感した。奥能登という地理的条件がゆえの導線の不足、被災地までのバスと運転手の不足、宿泊地が無いために現地での活動時間が限られること、様々なマイナス要素が絡み合い、復興までには相当な年月が必要だろうと感じた。
 今回、被災地をテレビや新聞を通してではなく、自分の目で見たことで、被災地への支援の意識がより一層高まった。一日も早い復旧復興を目指して、がんばろう能登、がんばろう北陸!

代表取締役 森 雄一

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