• 代表取締役社長 森 雄一

2011年12月号(vol.32)


橋下徹氏の掲げる「大阪都構想」をめぐる大阪府知事選・大阪市長選のW選挙で、共に「大阪維新の会」の候補者が当選を果たした。かなりの混戦になるのではないかと予想したが、蓋をあけてみると開票率0%で当選確実が報じられるという圧倒的な大差に驚いた。この結果に、今の日本の現状がよく現れているように感じる。

大阪都構想実現の為には、変えねばならないことや乗り越えねばならない壁が多くあり、実現までにはソフト・ハード両面で大きな改革を伴うだろう。日本人はとりわけ大きな変化を嫌い、ソフトランディングを好む傾向にあるが、その中においても敢えて改革派が圧勝したのは、長引く景気低迷や安定しない政権に加え、東日本大震災による不安が相まって、「現状を何とか変えたい・変えてほしい」という国民の心の叫びなのではないだろうか。

変化は常に必要で、問題が起こってからでは手遅れだ。順調な時ほどそれを維持し続けるために変わり続けねばならない。わが社もおかげさまで今年一年を無事に過ごせそうであるが、常に危機感を持って「変わらないために変わる」ことを意識したい。

 

代表取締役社長 森 雄一

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