• 代表取締役社長 森 雄一

2012年11月号(vol.43)


石原慎太郎氏が東京都知事を辞任、新党を立ち上げ、国政に復帰するという突然のニュースに大変驚いた。これまでも国政復帰を取り沙汰され、世論調査でも総理大臣にふさわしい人物として常に注目を浴びる度に周囲を煙に巻いてきたが、何故このタイミングなのか、真意はどこにあるのか、国を救う救世主となるのか、はたまた単なる「暴走老人」に終わるのか、興味深いところである。

私がとても印象に残ったのは、高齢であることに問題はないかという記者の質問に、「まさにもう80歳ですよ。いつまで私にこんなことをさせるんだ。もっと若い人達がしっかりしてくれよ!」とまくし立てた一幕。政治の世界に限った事ではなく、人間は誰しもが老い、次の世代がまた歴史を繋いでいく事の繰り返し、悲しくもこれが自然の摂理である。

だからこそ私は自問する。私達は今を生きる人間として、また会社・地域・家庭を担う責任世代として、はたしてその責任を果たせているだろうか。今を生きるだけでなく、次世代にも胸を張って誇れるだけの事が出来ているだろうか。80歳を過ぎてなお現役の方もいるならば、今以上に私達自身が奮起すべきではなかろうか、安心して全てを任せてもらえるように。

 

代表取締役社長 森 雄一

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