• 代表取締役社長 森 雄一

2013年3月号(vol.47)


今年は私自身が初老のため、先日は伊勢神宮に参拝してきた。伊勢神宮は日本全国の神社を包括する神社本庁の本宗ということで、当日も全国各地から多くの参拝者が訪れていた。今回は時間が無かったため内宮だけの参拝であったが、宇治橋から御手洗場、皇大神宮、神楽殿など静けさの中に荘厳さと神々しさを随所に感じる、非常に思い出深い参拝となった。また、今年は20年に一度の式年遷宮にあたり、正殿をはじめ建物全てを建て替えると共に、殿内のお装束や神宝を新調する大祭が営まれる。なぜ20年で新調しなければならないのか、これは古来からの建築様式や伝統工芸の優れた技術を守り伝える意味があり、持統天皇以来1300年にわたり続いているという。

私たちの技術も、一朝一夕に受け継がれるものではない。仕事に対する誇りと愛着、改善への向上心と使命感により受け継がれるのだ。公共事業も新しいものを次々と作る公共事業から維持・防災のための公共事業へと変化してきている。守り伝えること、それは私たちや国家にとっても永遠のテーマなのだ。

 

代表取締役社長 森 雄一

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