• 代表取締役社長 森 雄一

2013年11月号(vol.55)


来月「和食」が世界遺産に登録されるという。①多様な食材を新鮮なまま使用、②コメを中心に栄養バランスに優れた構成、③自然の美しさや季節感を表現、④正月や田植えなどの年中行事と密接に関連、⑤食材や料理法だけではなく、家族や地域の結びつきを強める、といった理由である。「食」を単に空腹を満たすという動物的欲求で片付けるのは野暮というもの、そこから広がる繋がりに想いを馳せながら食欲の秋を堪能したいものだ。

「日本語」も世界に誇れるものの一つだと思う。一つの物事を表すにしても多様な表現の仕方や独特の言い回しなど、文字面という無機質な中にもその人の心情や人生観までもが見えるようで面白い。一方、同じ表現でも世間では「偽装」だ「誤表示」だと騒がしい。まるでどこかの国と見まがうばかりの不祥事に、日本の精神が危ないと感じるのは私だけではあるまい。

 

代表取締役社長 森 雄一

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