2019年7月号(第123号)


 先月実施した社員旅行、今年は名古屋方面ということで、現存する日本最古の木造天守の犬山城、木曽川を遊覧しながらの昼鵜飼い鑑賞、童心に帰って謎解きを楽しんだ明治村、トヨタの工場見学等、仕事を離れて社員の皆さんと過ごした時間は、とても有意義なものであった。中でも印象に残ったのはトヨタの工場見学で、随所に代名詞である「改善」が見て取れた。トヨタにとって「改善」は会社経営の根幹であり、無限の可能性を持っている人間の力を最大限に活かすため、知恵を絞って現状を常により良い方向に改善するという風土がしっかりと浸透しており、社内には次のような言葉が語り継がれているという。

「会社には仕事に行くのではなく、知恵を出しに行くのだ」(常に現場では知恵を求められる)

「ムダな仕事をさせることは、その人の人生をムダにすること」(部下の能力を最大限に引き出すことが、上司の役割)

「仕事とは、作業+改善である」(決められたことをやるだけ(作業)では、仕事とは言えない)

 なるほど、頷けることばかりである。世界のトヨタだから改善ができるのではなく、改善の重要性を創業期から徹底して突き詰めてきたからこそ、世界のトヨタになり得たのだ。常に知恵を絞ってより良い方向に改善すること、私たちも見習っていこうではないか。

 

代表取締役社長 森 雄一

  • 代表取締役社長 森 雄一

  • 最近の投稿

  • 月刊アーカイブ