2020年2月号(第130号)
- 2020年02月10日
- 日記
「だったら結婚しなくていい」自民党の女性議員が選択的夫婦別姓を巡る代表質問の際に放ったやじが問題となったが、その後、口をつぐんだままの本人は、自分の発言に対してどう責任を取るのだろうか。「口は災いのもと」と言われるが、過去には「神の国発言」にもあるように、特に発言が取り上げられる国会議員はそれが原因で政治生命を絶たれるケースが少なくない。私たちも日常生活の中で、カッとなって冷静な判断ができなかった、ついつい感情的になってトラブルを招いてしまったという経験は無いだろうか。冷静な判断を心がけていても、感情に振り回されてしまうのが人間というものだ。
最近、「アンガーマネジメント」という言葉を耳にする。アンガーマネジメントとは、怒りの感情をコントロールするためのノウハウで、自分の中に沸き起こる怒りの感情を鎮め、冷静な判断を助けることが目的である。人は怒りを覚えると脳内で興奮物質のアドレナリンが激しく分泌され冷静でいられなくなるが、このアドレナリンが落ち着くまで6秒かかるという。つまり、怒りを鎮めるにはこの6秒をいかにやり過ごすかが重要だということだ。そこで重要なのが「カウンドバック」という、怒りを感じた時に、頭の中で数を数えること。これで意識を一瞬だけよそに向けることで、衝動に任せた取り返しのつかなくなる言動を抑えることができるというのだ。どうか皆さん、早速「6秒ルール」を実践してみてはいかがだろうか。
代表取締役社長 森 雄一