2022年3月号(第155号)


 ロシアがウクライナに対する軍事侵攻を開始して以来、連日のように悲惨な光景を目にすると、いたたまれない気持ちになる。なぜこの現代において、戦争という愚かな行為を選択しなければならなかったのか。いかなる理由があろうとも、武力による侵攻は断じて許されるものではない。一日でも早い平和的解決を願うばかりである。
 世界で唯一の核被爆国であるわが国も、かつては諸外国と戦争を行い、さらに遡れば日本人同士による戦が行われていた。当時の日本は現在のような中央集権国家ではなく、人々には同じ「日本人」という感覚は希薄で、地域や領土が異なる者は敵としており、互いの権利や主義を主張するがために争いを行ってきた悲惨な歴史がある。それが今は五輪などスポーツでは国民が一つになり、日本人としての帰属意識や愛国心が芽生えるのだから、平和な現代に生まれたことに感謝したい。
 ひとり一人性格が違うように、考え方も人それぞれであるし、ましてや国と国であれば国益を優先させるため、様々な衝突はあるだろう。しかしそこは互いに冷静に平和的に解決していかなければならない。全世界を一つの人間という仲間と考えれば、愚かな選択には至らないのではないだろうか。
 来月からは、待望の新入社員が入社します。同じ会社の大切な仲間として、人間尊重の精神で温かく迎え入れましょう。

代表取締役 森 雄一

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