2022年8月号(第160号)


 安倍晋三元首相が選挙演説中に銃撃され凶弾に倒れるという、銃を持たない日本において信じられない、あってはならない事件が起きた。保守派を象徴する政治家で、日本において無くてはならない存在を失ってしまったことは国家的損失であり、心からご冥福をお祈りします。
 安倍元首相は、我が国の憲政史上最長となる政権を築き、経済政策や外交政策を中心に多大な功績を残された。まずは「デフレからの脱却」を掲げて放ったアベノミクス三本の矢により株価が回復、有効求人倍率も上昇し経済を成長軌道へと導いた。外交では「地球儀を俯瞰する外交」を推し進め、集団的自衛権の限定的な行使を容認し、安全保障関連法を成立させるなど、国際社会における日本の存在感をまぎれもなく押し上げた偉大な国家リーダーであった。
 今後気になるのは、あれだけの国家観を持ち、戦略的に国益に寄与するリーダーに誰がなりうるのか、自民党の悲願である憲法改正が実現するのか、その動向に注視したい。

代表取締役 森 雄一

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