代表取締役社長 森 雄一
突然の解散風により、師走の衆議院選挙に突入した。解散は首相の専決事項とはいえ、なぜ今なのか、大義はどこにあるのか、私自身にはどうにもしっくり来ない。私は常々、「説明責任」ということを大事にするようにしている。今までやってきた事を変える時、新しい事を始める時、「なぜこれが必要なのか、それでどうするのか、何を変えるのか」をきちんと説明することが必要だと思っている。例えそれが自分の非を認めることであっても、それを包み隠そうとするのではなく、正直に自分の非を認めより良い方向へ舵を切り直す事が大切だ。自分の考えに全ての人を納得させる事は難しいし、違う価値観もあるだろう。また、きちんと説明するという事はとても勇気がいることだ。しかしそこから逃げないで、誠実に向き合う事が理解への第一歩になるのではないだろうか。
先日はASJ新規事業説明会を開催し、これからの会社の方向性を示した。アンケートでは皆さんから多くの貴重な意見もいただいた。全ての責任を預かる者として、お客様はもちろんのこと社員の皆さんにも喜んでいただけるよう、しっかりと説明責任を果たしていきたい。
今年も残りわずかとなりました。笑顔で一年を締めくくることができるよう、気を抜かずにそれぞれの責任を果たしましょう。
代表取締役社長 森 雄一
追伸:盛り上がりに欠ける選挙ではありますが、必ず投票に行き自分の意思を示してください。
「建築はたくさんの人を笑顔にすることができる。だからもっと多くの人々を笑顔にしたい」このような想いを強く持ったのは東部小学校の改修工事が完成した時だった。今だから言うが、それまでは建築を今後も続けるか否かを悩み続ける自分がいた。見違えるように生まれ変わった校舎で目を輝かせる子どもたちを見た瞬間、私の迷いは消え、代わりに大きな使命感が芽生えた。
今年の経営計画にある「新しい建築部門の検討と確立」について、大きな決断をするに至った。詳細は後日皆さんに説明の機会を設けるが、いよいよ民間建築部門への進出に向けて信頼できるパートナーを得たことをお知らせします。私は常々「出会いは偶然ではなく必然である」と思っている。どんな出会いにも意味があり、そこから何を学び吸収するか、その出会いを何に繋げていくかによって可能性を無限に広げていく事ができるのである。また、「こうしたい、こうありたい」と志を掲げるからこそ良き出会いを引き寄せることができるのではないかとも思う。会社を受け継ぎ10年目、我社にとって大きな転換期を迎えるが、この出会いを生かし「STEP UP!」へと繋げていこう。
代表取締役社長 森 雄一
今年も開催された「第2回2932街中リレーマラソン」、今年は100チーム1,000人以上のエントリーがあり、昨年以上の盛り上がりを見せた大会となった。作業服に安全ベストとヘルメットという出で立ちはもはや我社の代名詞となっているようで、沿道の方々からの声援は「もう歩いてしまおうか」と折れそうになる心を支えてくれる特効薬だ。そして、多くの社員と襷を繋ぐことができたことをとても嬉しく思う。
この大会において「福光体育協会長賞」をいただいた。これはコース設営のためのカラーコーン等の設置撤去に積極的に協力したことが評価されたもので、順位賞よりもはるかに価値あるものだと思っている。「個」よりも「公」を優先する姿勢は、顧客満足に必ずや繋がるだろうし、地域の方々に我社の企業風土を感じていただけたはずだ。心地良い汗と共に、清々しさを感じた一日であった。
代表取締役社長 森 雄一
気持ちいい秋晴れの中、子供の応援のため吉江中学校の体育大会に出向いた。多くの保護者が来ており、私が中学校の頃はどうだっただろうかと過去を振り返りながら観戦を楽しんだ。その中で昔との明らかな違いは、至る所に生徒の自主性が伺えるという点である。確かに今も昔もプレーヤーは生徒に違いないのだが、例えるなら私たちの頃が「決まった型に押し込める」教育だったのに対し、今は「生徒に考えさせやらせてみる」教育に変わっているのが傍目に見ても分かるのだ。そのせいか生徒たちが生き生きと明るい表情であるのは言うまでもない。
もう一つ感心した点がある。団対抗の騎馬戦でのことだ。ある団の団長である大将が、自陣の騎馬数と残り時間から自陣が不利な状況を見て勇猛果敢に敵陣に突っ込み、最後は惜しくも敗れてしまうのであるが、その男気と潔さに身震いがした。さらにその大将は、騎馬に乗る際に自分の足の砂を丁寧に払い落としていたのである。他のほとんどの子がそんな事をしない中、相手への気遣いができる姿を見て、剛の対局にある優しい心を兼ね備える彼に目頭が熱くなった。
いつの時代も聞こえてくる「今どきの若いもんは・・・」という言葉であるが、なかなかどうして、心からの「あっぱれ」を贈りたい。
代表取締役社長 森 雄一
昨年に引き続き取組んでいる新卒求人であるが、世の中全体の人手不足とりわけ建設業の技術者不足の影響から、若者のゼネコン・公務員志向が強まり、我社のみならず地元建設会社はかつてないほどの苦戦を強いられている。先月からは高校生の就職活動も解禁され、数名が会社訪問に訪れてくれており、何とか結果に結び付けたいものだ。
多くの学生と接する中で、私が驚くのは目的意識や自主性、コミュニケーション能力や行動力など女性のほうが圧倒的に優れているという点である。確かに女性は精神的に男性よりもはるかに大人であり、女性の社会進出が進む中で我社に初の女性技術者が誕生するのもそう遠くないと思うが、「草食系男子」や「拒食系男子」などと揶揄される昨今、「どうした日本男児!」と先祖さまからお叱りを受けそうだ。
今月5日には来年3月に開業する北陸新幹線の試験走行が行われた。新型車両の「W7系」には地元富山の技術も採用され、今後の活躍に注目度はますます高まるばかりだ。同じ「○○系」でも評価は真逆、どうせなら周囲の期待を抱かせるものであってほしい。
代表取締役社長 森 雄一
自衛隊発足から60年を迎えた7月1日、政府は従来の憲法解釈を変更して限定的に集団的自衛権の行使を容認することを決定した。自国の領土と国民を守るという「あたり前の事」を成すこと、国際社会の中で国家としての責任を果たすには至極当然だと感じるのだが、どうにも引っ掛かるものがある。個人的には第2次安倍政権は我が国に希望の光をもたらす素晴らしい政権だと思っているし、安倍首相の思想やリーダーシップにも敬服している。だからこそ、「憲法解釈の変更」という小手先の誤魔化しでなく、しっかりと説明責任を果たした上での王道を歩むべきではないかと思うのだ。憲法改正への道のりは険しいだろうが、苦しみに向かうべき時に向き合うことで後の禍根を防ぐことができるのではないだろうか。
サッカーW杯では、期待された日本が1勝も出来ないまま敗退した。あたかも決勝トーナメント進出は間違い無いような過熱ぶりだったが、同組の中での世界ランクは最低の46位(他は8,12,23位)であるので順当な結果と言えるだろう。自信は持つべきだが、過信は奢りを招くということか。我社も一年の折り返しを過ぎたが、目標にはまだ遠く及ばない。昨年までの結果に甘えることなく、目の前の壁をひとつずつクリアしていこう。
代表取締役社長 森 雄一
今話題のディズニーアニメ「アナと雪の女王」、何故か心惹かれるものがあり、久しぶりに映画館に足を運んだ。アニメと言えば「サザエさん」や「ドラえもん」等の超平面2Dの時代に育った私にとって、今のCG(コンピュータグラフィックス)技術は驚きの連続だった。3Dでもないのに画面から飛び出してくるような立体感、アニメとは思えないくらいの生命感に技術進歩の凄まじさを実感した。
我社では昨年、近い将来の情報化施工という進歩に対応するため、測量機器等の設備投資を行った。現場では慣れない操作に四苦八苦しているようであるが、どうか積極的に取り組んでほしいものだ。我社の管理職員の平均年齢は他社より群を抜いて若く、これは最大の特徴であると思っている。若者の良さは何事にもチャレンジすることであり、この特徴を強みに変えることができるかどうかがSTEP UPへのカギであろう。
運命に引き裂かれた姉妹の主人公が教えてくれた「愛とは自分のことより相手のことを思う気持ち」というメッセージ。先に述べた技術進歩と併せ、顧客満足に繋がるヒントが大いにありそうだ。
代表取締役社長 森 雄一
今月、7年ぶりに社員旅行が実施される。この実現にあたっては様々な思いがあるが、親睦会の形も含め皆さんの賛同を得て実施できることを心から喜びたい。社員旅行の目的は言うまでもなく、皆さんの慰労と会社の和の力を高めることにあり、より大きな活力に繋がることを期待している。もう一つの面では、幹事の仕切りぶりにも注目したい。社員旅行に限らず色々な社内行事において、幹事はただ単に役割を「こなす」のではなく、いかに皆さんを楽しませるか・喜ばせるかという「おもてなし」の心を発揮してもらいたいものだ。経営ビジョンにもあるように、私たちは仕事を通じて社会貢献をすると誓っている。社会貢献とは顧客満足であり、相手の喜びを我が喜びとするということである。この姿勢は仕事にも必ず通じるものがあるはずだ。人のお世話をすることで人間的成長に繋げてほしい。
いずれにせよ、今後の社員旅行が楽しみだ。来年は開通した北陸新幹線を利用したいと思うし、2020年には東京オリンピックも控えている。はたまたいずれは海外も・・・などと勝手に妄想を膨らませているが、こんな長期的計画は幹事一人で決められない部分であるので、皆さんの希望を大いに聞かせて欲しい。
代表取締役社長 森 雄一
桜の開花が宣言され、いよいよ春爛漫の新年度を迎えた。社内人事では6名が昇格し、これからの活躍が益々期待されるところである。昇格にあたっては、これからの意気込みや自分が感じる社内の問題点とその解決策についての作文を提出してもらっているのだが、これがなかなかの力作なのだ。
今年のキーワードは「ひとり一人が知恵を出す会社へとSTEP UPする」こと。果たして今の環境に問題意識を持っているのか不安もあったが、作文を読んでそれぞれに問題意識や自分の意見は持っていることが分かり安心した。舗装の課内会議においても、改善へ向けての前向きな意見が出ているという。次のSTEPとして重要なのは、「その想いをいかに具現化するか」ということではないだろうか。さらには一部の限られた者だけで行うのではなく、全体で意識を共有し実行する仕組みづくりができるかどうか。
「言うは易く行なうは難し」、私たちは評論家ではなく当事者である。実践することが開花への近道だろう。
代表取締役社長 森 雄一
先月は六田君と大江君に「中堅社員一泊研修」を受講してもらった。中堅社員の役割を考えるもので、主催者から「社長もできる限り参加して社員の成長を見届けて欲しい」という要望もあり、二人が悩みながらも変わりつつある姿を見ることができ、有意義な時間だったと思っている。その研修二日目、講師からこんな話をお聞きした。「会社では今までのトップダウンからボトムアップへと変えていくと聞きました。良い事だと思いますが、社長の意図が社員さんには伝わっていないようです。」この言葉を聞いて私は愕然とした。経営計画発表会で会社の方針、スローガンに込める想いを皆さんにしっかり伝えたつもりが全く伝わっていなかったということであり、反省を込めて改めて説明しておきたい。
今までは社長である私が工務・営業部門長を兼務していたこともあり、トップダウンで物事を進めてきた。赤字が続く状態から抜け出すには悠長な時間など無く、無理矢理にでもそこへ向かわせるしか無かったからである。その効果は3年で現れ、利益を残せる会社へと持ち直すことができた。当時の森組にはトップダウンこそが必要だったのだろう。しかしこれからの森組を見据え、経営ビジョンにある「社員の幸福」を考えた時、トップダウンだけでは、生き生きと笑顔で働く姿がイメージできなかったのだ。私たちは感情のある人間であり、決してロボットではない。「機械のように何も考えず言われた事だけやっていればいい」という会社と「どうすれば目的を達成できるか自分たちで試行錯誤する」会社では、後者の方が大変かもしれないが楽しさや喜びが湧き、会社での自分の存在意義を実感できるのではないだろうか。
私の考えに皆さんの考えもプラスし一緒に会社を創っていく、そんなワクワクする会社づくりをしていきたい。トップダウンでは最高でも私の目指すレベルにしか届かないが、「和の力」を集めれば想像も出来ない大きな可能性が生まれるはずだ。「生き生き笑顔」で大きな飛躍を遂げる会社へと脱皮することに期待しつつ、私の想いを伝えられていなかった事に気付かせてくれた研修に感謝する。
代表取締役社長 森 雄一