• 代表取締役社長 森 雄一

2014年6月号(vol.62)


今話題のディズニーアニメ「アナと雪の女王」、何故か心惹かれるものがあり、久しぶりに映画館に足を運んだ。アニメと言えば「サザエさん」や「ドラえもん」等の超平面2Dの時代に育った私にとって、今のCG(コンピュータグラフィックス)技術は驚きの連続だった。3Dでもないのに画面から飛び出してくるような立体感、アニメとは思えないくらいの生命感に技術進歩の凄まじさを実感した。

我社では昨年、近い将来の情報化施工という進歩に対応するため、測量機器等の設備投資を行った。現場では慣れない操作に四苦八苦しているようであるが、どうか積極的に取り組んでほしいものだ。我社の管理職員の平均年齢は他社より群を抜いて若く、これは最大の特徴であると思っている。若者の良さは何事にもチャレンジすることであり、この特徴を強みに変えることができるかどうかがSTEP UPへのカギであろう。

運命に引き裂かれた姉妹の主人公が教えてくれた「愛とは自分のことより相手のことを思う気持ち」というメッセージ。先に述べた技術進歩と併せ、顧客満足に繋がるヒントが大いにありそうだ。

 

代表取締役社長 森 雄一

2014年5月号(vol.61)


今月、7年ぶりに社員旅行が実施される。この実現にあたっては様々な思いがあるが、親睦会の形も含め皆さんの賛同を得て実施できることを心から喜びたい。社員旅行の目的は言うまでもなく、皆さんの慰労と会社の和の力を高めることにあり、より大きな活力に繋がることを期待している。もう一つの面では、幹事の仕切りぶりにも注目したい。社員旅行に限らず色々な社内行事において、幹事はただ単に役割を「こなす」のではなく、いかに皆さんを楽しませるか・喜ばせるかという「おもてなし」の心を発揮してもらいたいものだ。経営ビジョンにもあるように、私たちは仕事を通じて社会貢献をすると誓っている。社会貢献とは顧客満足であり、相手の喜びを我が喜びとするということである。この姿勢は仕事にも必ず通じるものがあるはずだ。人のお世話をすることで人間的成長に繋げてほしい。

いずれにせよ、今後の社員旅行が楽しみだ。来年は開通した北陸新幹線を利用したいと思うし、2020年には東京オリンピックも控えている。はたまたいずれは海外も・・・などと勝手に妄想を膨らませているが、こんな長期的計画は幹事一人で決められない部分であるので、皆さんの希望を大いに聞かせて欲しい。

 

代表取締役社長 森 雄一

2014年4月号(vol.60)


桜の開花が宣言され、いよいよ春爛漫の新年度を迎えた。社内人事では6名が昇格し、これからの活躍が益々期待されるところである。昇格にあたっては、これからの意気込みや自分が感じる社内の問題点とその解決策についての作文を提出してもらっているのだが、これがなかなかの力作なのだ。

今年のキーワードは「ひとり一人が知恵を出す会社へとSTEP UPする」こと。果たして今の環境に問題意識を持っているのか不安もあったが、作文を読んでそれぞれに問題意識や自分の意見は持っていることが分かり安心した。舗装の課内会議においても、改善へ向けての前向きな意見が出ているという。次のSTEPとして重要なのは、「その想いをいかに具現化するか」ということではないだろうか。さらには一部の限られた者だけで行うのではなく、全体で意識を共有し実行する仕組みづくりができるかどうか。

「言うは易く行なうは難し」、私たちは評論家ではなく当事者である。実践することが開花への近道だろう。

 

代表取締役社長 森 雄一

2014年3月号(vol.59)


先月は六田君と大江君に「中堅社員一泊研修」を受講してもらった。中堅社員の役割を考えるもので、主催者から「社長もできる限り参加して社員の成長を見届けて欲しい」という要望もあり、二人が悩みながらも変わりつつある姿を見ることができ、有意義な時間だったと思っている。その研修二日目、講師からこんな話をお聞きした。「会社では今までのトップダウンからボトムアップへと変えていくと聞きました。良い事だと思いますが、社長の意図が社員さんには伝わっていないようです。」この言葉を聞いて私は愕然とした。経営計画発表会で会社の方針、スローガンに込める想いを皆さんにしっかり伝えたつもりが全く伝わっていなかったということであり、反省を込めて改めて説明しておきたい。

今までは社長である私が工務・営業部門長を兼務していたこともあり、トップダウンで物事を進めてきた。赤字が続く状態から抜け出すには悠長な時間など無く、無理矢理にでもそこへ向かわせるしか無かったからである。その効果は3年で現れ、利益を残せる会社へと持ち直すことができた。当時の森組にはトップダウンこそが必要だったのだろう。しかしこれからの森組を見据え、経営ビジョンにある「社員の幸福」を考えた時、トップダウンだけでは、生き生きと笑顔で働く姿がイメージできなかったのだ。私たちは感情のある人間であり、決してロボットではない。「機械のように何も考えず言われた事だけやっていればいい」という会社と「どうすれば目的を達成できるか自分たちで試行錯誤する」会社では、後者の方が大変かもしれないが楽しさや喜びが湧き、会社での自分の存在意義を実感できるのではないだろうか。

私の考えに皆さんの考えもプラスし一緒に会社を創っていく、そんなワクワクする会社づくりをしていきたい。トップダウンでは最高でも私の目指すレベルにしか届かないが、「和の力」を集めれば想像も出来ない大きな可能性が生まれるはずだ。「生き生き笑顔」で大きな飛躍を遂げる会社へと脱皮することに期待しつつ、私の想いを伝えられていなかった事に気付かせてくれた研修に感謝する。

 

代表取締役社長 森 雄一

2014年2月号(vol.58)


今月に入りようやく雪国らしい積雪と寒さに見舞われている。先日からは冬季ソチオリンピックも始まり、立春が過ぎ暦の上では春を迎えたもののまだまだ冬本番、体調には十分留意をしていただきたい。

今大会の注目は日本が誇るフィギュア陣やジャンプの高梨沙羅選手、中年の星と言われる葛西紀明選手(41)は私の一つ年下! 15歳のスノーボード平野選手や悲願のメダルまであと一歩だったモーグル上村選手、旗手を務めたカーママなどなど、若手とベテランとが一体となった日本選手団に期待したいものだ。

社内においては先月末で大ベテランの前川さんが退職された。当社の建築部門を30年間に渡り牽引していただいた功労者であり、心からの感謝の気持ちを贈ると共に今後も益々お元気でご活躍されることを祈りたい。前川さんからは「森組は共感力が素晴らしい」という言葉をいただいた。共に感じ、共に切磋琢磨しながらSTEP UP!しようではないか。

 

代表取締役社長 森 雄一

2014年1月号(vol.57)


新年明けましておめでとうございます。穏やかな新年を皆さんと共に迎えることができたことを大変嬉しく思います。

我が家では正月1日とお盆15日には挨拶に来ていただいた客人をもてなす儀式がある。折角の休暇に家族で旅行することも許されぬ運命に多少の不満を覚えながらも、子供の頃から座敷を埋め尽くす大人たちの中で全員に酒を注ぎ、幼いながらも大人たちとの交わりの中で私自身が人間的に成長させていただき、また将来の跡継ぎとしての道を歩んできたからこそ今の自分があると感謝している。

昔と違い仕事とプライベートの区別がはっきりしてきた昨今、その中でも律儀に我が家を訪ねてくれる社員には頭が下がる思いである。この儀式に賛否両論あるのだろうが、肯定も否定もする必要は無い。来ようという意志に対して感謝の気持ちで喜んで迎える、ただそれだけの単純なことだ。そこには互いに相手を想う気持ちだけが存在するのだろう。そんな意味では今年はとても嬉しい正月であった。先人たちが守り続けてきた伝統、公私を超えた心の繋がりにこそ森組の原点があるのではないだろうか。

 

代表取締役社長 森 雄一

2013年12月号(vol.56)


昨年に引き続き、今年も優良工事表彰を受賞することができた。2年連続で2件、まさに快挙である。私たちの成果品は技術・知識・経験をフルに活用し、言い尽くせぬほどの苦悩の末に長い月日をかけてようやく完成するのであるが、表彰という評価はそれらの苦労が報われる最高の瞬間であろう。会社の代表として表彰式に臨んだわけだが、素晴らしい仕事をしていただいた皆さんに心から感謝申し上げたい。

我社では顧客満足度を高めるため、昨年より施工前検討と完成後検証に重きを置いている。全員の力を結集し、より良い仕事にするためのこの取り組みが、確実に成果として表れていると実感できる。表彰を受けるということは並大抵のことではないが、受ける会社とそうでない会社は二極化してきているように感じられる。今回の受賞を機に、さらなる研鑽を重ね、一歩上の建設業へとステップアップしたいものだ。その要素が我社には備わっていると信じている。

 

代表取締役社長 森 雄一

2013年11月号(vol.55)


来月「和食」が世界遺産に登録されるという。①多様な食材を新鮮なまま使用、②コメを中心に栄養バランスに優れた構成、③自然の美しさや季節感を表現、④正月や田植えなどの年中行事と密接に関連、⑤食材や料理法だけではなく、家族や地域の結びつきを強める、といった理由である。「食」を単に空腹を満たすという動物的欲求で片付けるのは野暮というもの、そこから広がる繋がりに想いを馳せながら食欲の秋を堪能したいものだ。

「日本語」も世界に誇れるものの一つだと思う。一つの物事を表すにしても多様な表現の仕方や独特の言い回しなど、文字面という無機質な中にもその人の心情や人生観までもが見えるようで面白い。一方、同じ表現でも世間では「偽装」だ「誤表示」だと騒がしい。まるでどこかの国と見まがうばかりの不祥事に、日本の精神が危ないと感じるのは私だけではあるまい。

 

代表取締役社長 森 雄一

2013年10月号(vol.54)


先月、福光商業会50周年の記念事業として行われた「2932(ふくみつ)街中リレーマラソン」に社内でチームを結成し出場した。1周約2km×15周をリレーするもので、力走した皆さん、応援に駆けつけてくれた皆さんには心から感謝したい。当日は作業服に安全ベスト、ヘルメットを着用し、小道具を持って走るという何とも奇抜なスタイル。遠目からでもひと目で森組と分かるスタイルは、出場チーム中で最もインパクトを与えたと思うし、沿道から「森組頑張れ頑張れ!」と多くの方々の声援をいただけるとは思いもしない喜びであった。

私がこのリレーマラソンへの参加を決めた理由は三つある。一つは「地域を盛り上げるための力になりたい」ということ、二つ目は「会社をアピールしたい」ということ、三つ目は今年のスローガンである「和の力」を高めることだ。当初は気乗りしない者が多かったことも知っているし、単なる私の思いつきだと感じたかもしれない。しかし、あえて参加したのは上記の理由に加え、参加した者にしか得られないものがあるからだ。終了後の慰労会では「楽しかった、また出たい」との声を聞いた時、何かが変わったと確信した。

私のねらい以上の成果をもたらしたリレーマラソン、来年も開催の見込みらしいが、一人でも多くの社員と心をひとつにしたいものだ。

 

代表取締役社長 森 雄一

2013年9月号(vol.53)


朝夕めっきり涼しくなり、盆前までの猛暑がまるで嘘のようだ。稲刈りの香りもかぐわしく、一気に秋の訪れを感じさせている。夏といえば甲子園、今年も熱い戦いや名勝負が繰り広げられたが、富山第一高校の健闘には思わず応援に力が入った。県勢40年ぶりとなる8強入りという堂々の成績である。中でもエースの宮本君は素晴らしいピッチングであり、今大会でも屈指の投手だったと思える。チームの総合力を見ても、優勝も夢ではないと思ったのは私だけではないだろう。

同校の持ち味は自由な野球とのこと。走者が出ればバントで送るといった型にはめると、選手が萎縮して逆に力が出ないという。セオリー通りの確実性か、リスク覚悟の冒険か、指揮官としては大いに悩むところだろう。会社の指揮官としての私も同様の選択に悩むことがある。部門を社員に任せるべきか、あるいは時期尚早か・・・。自信を持って決断するにはやや決定打不足か。

 

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