代表取締役社長 森 雄一
今月に入ってようやく梅雨が明け、いよいよ夏本番!といったところで早くもお盆を迎えようとしている。立秋も過ぎ、暦の上では秋・・・月日の経つのはなんと早いものだろうか。盆休という区切りを一年の折り返し地点と見て、前半を振り返ってみたい。
繰越工事が東部小学校耐震工事のおかげで例年よりはるかに多いものの、土木舗装工事がほとんど無く、年明けより7名体制で宮窪建設へ応援。最終的には2月末まで続くことになったが、彼らの献身的な頑張りにより何とか苦境を乗り切ることができ、また先方から高い評価をいただいたことは今後必ず生きてくると確信する。年度末からはほぼ順調に工事を受注することができ、これからまさに最盛期を迎えようとしている。
期間限定と言われている建設業界への好調の波であるが、大事なのはこの波に乗り遅れないことと、波をどう乗り切るかだ。社員全員が頭と身体をフル回転させ、常に先を見据えて先手を打ち、工期の短縮と顧客満足に全身全霊を傾けてほしい。今こそ「個の力を和の力へ」、その先に必ず私たちの幸せがあることを信じて。
代表取締役社長 森 雄一
7月の土用の三番に行われる「ねつおくり」は、五色の短冊で飾った笹竹で稲穂を払い、病害虫の被害を防ぐと共に農作物の豊作を祈る行事であるが、他にも神嘗祭や新嘗祭など五穀豊穣を祝う祭りは数多い。かつて「神の国」発言で退陣に追い込まれた総理もいたが、日本では万物に神が宿っているとされ、見えざる神を畏れ敬う民族であることは言うまでもない。歳を重ねるとその傾向はさらに強くなるようで、私も数年前からは毎朝神棚と仏壇にお参りするようになり、心を浄化する良い時間となっている。
今年の梅雨は雨の少ない日が続いている。現場はその分助かるからいいようなものの、恵みの雨を願う人たちも少なくないだろう。そう言えば、我社には本人も自負する雨男が存在する。それも強烈なのが二人も(笑)。忌み嫌っては大変失礼なので、彼らには「雨降大神(あめふらすおおみかみ)」の称号を与えることにした。そう呼ぶと、途端に有難く感じるから不思議なものだ。社内に神が、しかも二人・・・個性溢れる社員の皆さんが私は大好きだ。
代表取締役社長 森 雄一
まもなく梅雨入りの時期であるが、それを感じさせないほどの好天が続いている。自宅の周りでは今年も蛍が幻想的な光を放っており、昔の思い出などを回想しながらつかの間の癒しに身を委ねている。
政権交代以来、アベノミクス効果による急激な円安株高に始まり、最近は乱高下の繰り返しで実体経済が伴っているのか不安になるほど世界は大きく動いている。当社においては将来の情報化施工に対応するための設備投資など、次から次へと生き残りのハードルが高くなる中で、必死に喰らい付いていかねばらならない現実につい心に余裕を持つことを忘れてしまいそうになる。
蛍の成虫期間はわずか1~2週間だそうだ。ほんの僅かな期間ながら人々の心を和ませ光を放つ姿に、私たちも与えられた人生を懸命にかつ心豊かに生きねばならないと教えられたような気がする。
代表取締役社長 森 雄一
皆さん充実したGWを過ごすことができたでしょうか。世間では多い所は10連休の会社もあるとのことで、そんなに休んでどうするのかとこちらが心配になるほどだ。かく言う私も20代の頃はまだ学生気分が抜け切らず、休みは長ければ長いほど良いと思っていたものだ。大学では夏休みは2ヶ月近くあるのだが、今思うといかに無益な時間を過ごしたものかと後悔する。
「隣の芝は青く見える」という言葉があるが、人間は現状に満足できない欲な生き物らしい。時間が有り余る時は金が無いと言い、社会人になり金銭的余裕ができれば自由な時間が無いと言う。そう考えるとただ時間や金があればいいという単純なものでもなさそうだ。今ある物をいかに活かすか、もしかすると成功者と凡人との違いは、その「使い方」によるのかもしれない。
代表取締役社長 森 雄一
例年よりいささか早い春の訪れに、この号が出る頃は桜もはや散りそめであろうか。厳しい冬を乗り越えた草花が一気に芽吹き、日差しの暖かさに有難さと生きていることを実感する心躍る季節。それはまた、希望に満ち溢れた出逢いと、悲しい別れの季節でもある。
近年は時の経つのがとても早く感じる。そのせいか自分の人生のことよりも、人のため社会のためを強く意識するようになった。「我以外皆我師」とすれば、私は人との出逢いと別れによって多くのことを教えていただいたと感謝している。別れを惜しみつつ、将来への飛躍を胸に誓う。
「薫風に 勝利を託し 眠りゆく」
代表取締役社長 森 雄一
今年は私自身が初老のため、先日は伊勢神宮に参拝してきた。伊勢神宮は日本全国の神社を包括する神社本庁の本宗ということで、当日も全国各地から多くの参拝者が訪れていた。今回は時間が無かったため内宮だけの参拝であったが、宇治橋から御手洗場、皇大神宮、神楽殿など静けさの中に荘厳さと神々しさを随所に感じる、非常に思い出深い参拝となった。また、今年は20年に一度の式年遷宮にあたり、正殿をはじめ建物全てを建て替えると共に、殿内のお装束や神宝を新調する大祭が営まれる。なぜ20年で新調しなければならないのか、これは古来からの建築様式や伝統工芸の優れた技術を守り伝える意味があり、持統天皇以来1300年にわたり続いているという。
私たちの技術も、一朝一夕に受け継がれるものではない。仕事に対する誇りと愛着、改善への向上心と使命感により受け継がれるのだ。公共事業も新しいものを次々と作る公共事業から維持・防災のための公共事業へと変化してきている。守り伝えること、それは私たちや国家にとっても永遠のテーマなのだ。
代表取締役社長 森 雄一
「鳴かぬなら殺してしまえホトトギス」、「鳴かぬなら鳴かして見せようホトトギス」、「鳴かぬなら泣くまで待とうホトトギス」、これは織田信長、豊臣秀吉、徳川家康という3人の戦国武将の生き様や性格を表した有名な俳句であることは皆さんもご存知だろう。子供の頃は何となく豊臣秀吉が好きだった。それぞれの生き様や偉業を理解してのことではなく、ただ漠然と当時の大河ドラマか何かの影響でそうなったのだろう。では今あらためて選ぶとしたら・・・やはり豊臣秀吉だろう。三つ子の魂百までと言うが、単に成長していないということなのだろうか(笑)
私達は今、現実を直視しなければならない時代に生きている。「結果よければ全て良し」の良き時代はとうの昔の出来事で、自らが変わろうとせず合わないものを全て排除することや、ただ問題が過ぎ去るのをじっと待っているほどの余裕はどこにも無い。現実を受け止め、また自分に正面から向き合い、物事を確実に前へと進めるプロセス、実行力が必要なのではないだろうか。
政権交代により、業界には追い風が吹きはじめている。仕事を進める中で、様々な問題や乗り越えねばならない壁もあるだろうが、途中で諦め投げ出したり、誰かが何かしてくれるのを待っていたりするだけでは進まない。逃げない覚悟とやり遂げる勇気で、次々に仕事を進めることができる者だけが追い風に乗れるのだ。
代表取締役社長 森 雄一
新年明けましておめでとうございます。穏やかな新春を社員の皆様と共に迎えることができたことを大変嬉しく思います。
今年の箱根駅伝を制した日体大は、昨年のこの大会で繰り上げスタートにより襷が途切れ過去最低の19位に低迷、予選会から掴んだ見事な総合優勝である。昨年の悔しさを忘れないように寮の食堂に途切れた襷を飾り雪辱を期したこの一年、優勝候補にすら挙がらなかった彼らの強い精神力とチーム力に心からの賞賛を送りたい。
昨年は当社も大変悔しい思いをした一年であった。「悔しさ無くして反省無し、反省無くして成長無し、成長無くして幸福無し」を胸に、個人のレベルアップはもちろんのこと、会社全体の底上げを図る一年にしていこう。個人的には初老を迎えることとなったがまだまだ人生半ば、皆さんと共に成長し続けることを年頭に誓う。
代表取締役社長 森 雄一
先月は嬉しい知らせが立て続けに飛び込んできた。昨年、当社が施工した2件の工事において「富山県建設優良工事表彰 農林水産部長賞」、「砺波土木センター管内優良土木工事表彰 良賞」を受賞したのである。2007年に表彰を受けて以来5年ぶりの表彰であり、しかも2件というのは快挙であり、工事に携わった方々を心から讃えたい。
現在の入札制度は、価格だけでなく技術力等を総合的に評価して落札者が決定する仕組みとなっており、表彰の実績は今後2年間とても大きな強みとなる。表彰に限ったことではなく、良い仕事をする、喜んでいただける仕事をすることは私たちが永遠に追求するテーマである。そのポイントは「何を目的とした仕事か、発注者は何を望んでいるか」であり、それには相手の立場になって考える、相手を思いやる気持ちが必要なのではないだろうか。決して自己満足に陥ること無く、プロとしての自覚を持って「志事」に取り組んでいこう。
代表取締役社長 森 雄一
石原慎太郎氏が東京都知事を辞任、新党を立ち上げ、国政に復帰するという突然のニュースに大変驚いた。これまでも国政復帰を取り沙汰され、世論調査でも総理大臣にふさわしい人物として常に注目を浴びる度に周囲を煙に巻いてきたが、何故このタイミングなのか、真意はどこにあるのか、国を救う救世主となるのか、はたまた単なる「暴走老人」に終わるのか、興味深いところである。
私がとても印象に残ったのは、高齢であることに問題はないかという記者の質問に、「まさにもう80歳ですよ。いつまで私にこんなことをさせるんだ。もっと若い人達がしっかりしてくれよ!」とまくし立てた一幕。政治の世界に限った事ではなく、人間は誰しもが老い、次の世代がまた歴史を繋いでいく事の繰り返し、悲しくもこれが自然の摂理である。
だからこそ私は自問する。私達は今を生きる人間として、また会社・地域・家庭を担う責任世代として、はたしてその責任を果たせているだろうか。今を生きるだけでなく、次世代にも胸を張って誇れるだけの事が出来ているだろうか。80歳を過ぎてなお現役の方もいるならば、今以上に私達自身が奮起すべきではなかろうか、安心して全てを任せてもらえるように。
代表取締役社長 森 雄一