2019年10月号(第126号)


 2020年春にサービス開始を予定している次世代ネットワーク「5G」。TVや新聞でも度々目にするようになったが、一体どのようなものなのだろうか。「5G」とは第5世代移動通信システムの略称で、携帯電話などの通信に用いられる次世代通信規格のひとつである。Gとは「Generation」の頭文字であり、5世代目を表している。携帯電話の歴史は10年程度のスパンで進化しており、第1世代は1980年代の自動車電話やショルダーホンのアナログ回線、1990年代にはデジタル回線の2G、2000年代に登場した3Gではデータ通信が高速化し、2010年代初頭に登場した4Gによってスマートフォンが一気に普及した。そして次なる5Gでは4Gに比べて通信速度は20倍、遅延は10分の1、同時接続数は10倍になるそうで、私たちの日常が激変するほど多くの恩恵を受けるだろう。建設業においては建機の遠隔操作や制御システムによる安全性の向上、省力化と生産性向上にも大きく役立つ事を期待したい。

 千葉県での大規模停電で痛感したように、今や電気や通信の無い生活など考えられず、文明の力は私たちの暮らしを大きく変えた。新しい時代に取り残されないよう必死にしがみついていかねばならないが、文明の進化の反面、人間の能力が退化せぬよう精進せねばなるまい。

 

代表取締役社長 森 雄一

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