2020年10月号(第138号)


 今年の経営基本方針の一つである、「生産性向上と働き方改革への取り組み」について検討を重ね、①来年からの年間休日と就業時間の変更、②シーズンタイムの導入、③諸会議開催時間の変更を行うことに決定し、先日皆さんに周知した。慣れるまでには多少かかるかもしれないが、混乱の無いようにお願いしたい。
 この結論に至るにあたっては、多くの葛藤があった。就業時間の変更はするものの、休日増に伴う生産性の低下や、休日出勤の増加による経費の増大など、いずれもコストに直結する問題なのである。ならば、生産性を向上させ、十分な利益を確保してから働き方改革をしてはどうかとの考え方もあるのだが、「社員の幸福」の理念に基づいて考えると、たとえコストがかかっても休日増という環境を整え、そこからまた利益を生み出せる会社へと進化することを選択した。たとえ逆境に立たされても、そこから力強く這い上がる社員の底力を、私は信じている。
 これまでもそうであったが、社内における様々な改革は、常に社員の皆さんをはじめ、関わり合う多くの人々からの声がヒントになっている。その意味においては感謝に絶えないし、これからも多くの声に耳を傾け、社員の幸福を実現したい。

代表取締役社長 森 雄一

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