2023年3月号(第167号)


 3/1〜7の4泊7日で、県建設業協会常任理事会研修視察のため、豪メルボルン・シドニーへ出掛けた。コロナ禍では中止になっていたが、これまで常任理事会では2年に一度、海外研修を行なっていたようで、私が令和元年に県の土地改良委員長に就任してからは初の海外研修であり、コロナ禍や円安であまり気乗りはしなかったが断るわけにもいかず、渋々参加することにした。
 今や海外への渡航制限も無くなり、機内はほぼ満席。約10時間のフライトで足のむくみなど身体中の痛みに耐えながらも何とかシドニーへ到着。空港を降りるとそこは様々な人種が溢れ、何よりマスクを着用しているのは日本人くらいのもので、コロナに対する対応が国によりこんなにも違うものかと驚かされる。私たちの団体でも「郷に入っては郷に従え」と、すぐにマスクを外す人も若干いたが、この3年間マスクを着用し続け、人前でマスクをしないことがあたかも罪であるかのような感覚になっている状況では、さすがにマスクを外すことに躊躇いがあった。それでも翌日からは私たちの団体だけの行動のため思い切ってマスクを外してみたのだが、最初は何か落ち着かなかったが徐々に慣れていった。
 今回の旅行を通して、コロナ禍のこの3年間で、私たちの価値観が全く変わってしまったことを改めて強く感じると共に、マスクの無い生活がどれだけ快適で、人々の表情を確認できることがコミュニケーションにおいていかに重要かを痛感した次第である。日本国内でも3/13からはマスク着用が自己判断となるが、先日の社員会議でも述べたとおり、就業時間内は屋内外問わず引き続きマスクを着用し、感染防止対策の徹底をお願いしたい。決してコロナが無くなるわけではないが、マスクの無い生活まで、もう少しの所まで来ている。

代表取締役 森 雄一

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