2024年5月号(第181号)


 先月、新規実習生の面接のため、ハノイを訪れた。コロナ禍ではリモート面接だったため、約5年ぶり4回目の訪問である。今回は2名を募集したのだが、応募者がとても少なく、直前まで面接見送りになるかもしれないという状況。その原因として円安の為替影響による日本離れや、建設業の人気の無さがあるのだが、そのような中でもベトナム送り出し機関の当社に対する評価と信頼関係によって、何とか4名の応募者を集めていただいたことに感謝するばかりである。悩みに悩んだ末、2名の採用を決定、どちらもまだ18歳と若いが、仕事はもちろん日本語習得への意欲も高く、来日がとても楽しみだ。
 1人の実家がハノイから2時間弱で行けるというので、翌日、家庭訪問することになった。ただ訪問してご挨拶だけするよりも、きっとご家族は、息子がどんな所へ行くのか心配だろうから、その不安を少しでも和らげることができればと考えたのが、写真スライドの作成だった。富山県が日本のどこにあるのか、富山の素敵な観光名所や美味しい食べ物、散居村の風景、会社社屋や仕事風景など、即席にしては良くできたもので、わざわざ仕事を休んで出迎えてくれたお母様にとても喜んでいただけた。
 久しぶりのハノイでの面接を通して、やはり対面とリモートでは得られる情報量と、彼らに対する思い入れが全然違うことを実感した。また、ご家族とお会いして築いた信頼感は、本人たちへの支援にも繋がるだろう。実習生に限らず、入社する社員は皆、入社までの物語がある。入社後、その物語の続きがどうなるのか。ハッピーエンドは本人だけでなく、皆で描いていくものである。

代表取締役 森 雄一

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