2024年6月号(第182号)
- 2024年06月10日
- 日記
2月の七尾市、4月の輪島市に続き、能登半島地震の3度目のボランティアとして珠洲市を訪れた。珠洲市は能登半島の先端に位置するまさに奥能登であり、私自身、初めての訪問である。6:30に金沢駅を出発して大型バスにて現地へ向かう。のと里山海道は車両通行が可能になったと聞いていたが、なぜか徳田大津ICで途中下車して一般道を進む。聞くと、車両通行は可能なものの、まだ段差などが多く、とても大型バスが安全に通行できる状況では無いとのこと。なるほど進むにつれて道路は凹凸や段差、亀裂が目立つ。珠洲市は田舎のため、住宅や店舗が密集した輪島市の朝市の空襲後のような強烈なインパクトは無いが、建物や道路の被害はかなりの深刻さで、震災後5ヶ月を経過した今でも断水が続いている。
9:45ボラセンに到着し、班分けと役割分担を行う。軽トラの運転ができるという人が40人中で私を含め7人、2tトラックがたったの2人で、私は2tトラックを運転することになったのだが、私たちにとって当たり前の車両の運転が、一般人には容易で無いということを目の当たりにして驚いた。また、今回痛感したのが安全講習でも行った「機械縛り」の重要性だ。私は現場から離れているため必要無いと覚えようともしなかったが、しっかり覚えておく必要がある。こんな私でさえ有り難がられるのだから、本職である工務部の皆さんの力は、被災地にとっては救世主となるだろう。どうか皆さんの力を、被災地の方々の笑顔のために発揮してほしい。
代表取締役 森 雄一