• 代表取締役社長 森 雄一

2018年2月号(第106号)


 先月末から今月初めにかけて、外国人実習生面接のためにベトナムのハノイを訪問した。まさか私の人生においてベトナムを訪れる事になろうとは夢にも思わなかったが、どのような国なのか、そしてどんな出会いが待っているのか、不安よりも楽しみが勝る訪問となった。ベトナムは人口9,270万人、一人あたりGDPは世界130〜140位程度とまだ低いが10年前と比較して3倍近くに増えており(いずれも2016)、人口・経済共に上昇率は世界の中でも注目されている。また平均年齢も約29歳と若く、今後益々発展していくだろう。

 面接会場に行くと面接予定者がズラリ整然と並び、「オキャクサマ イラッシャイマセ ヨロシクオネガイイタシマス」と元気のよい出迎えに圧倒され、面接にかける意気込みが十分に伝わってくる。手先の器用さや俊敏性などを見る実技、そして人間性をみる面接での彼らは真剣そのものだ。それもそのはず、彼らには自分と家族の人生が掛かっているのだから。私も彼らと真剣に向き合い、2名の採用を決めた。

 つい数時間前に会った私に身を委ね、単身異国の地へ渡るということ。その挑戦がいかに勇気の要る事だろうか。だから私たちは、彼らの挑戦を全力で応援せねばならない。仲間として、家族として、その心づもりで彼らを迎えてほしい。

 

代表取締役社長 森 雄一

2018年1月号(第105号)


 新しい年を社員の皆さんと共に迎えられたことを嬉しく思います。今年のスローガンを「挑戦 〜to the Next Stage〜」としました。創業80周年を終えて、次の10年、そして創業100周年に向けて力強い一歩を踏み出すために、私たちは挑戦し続けなければなりません。私自身も今までよりギアを2段階も3段階も上げて取り組む覚悟ですし、社員の皆さんとなら必ず到達できると信じています。どうか全社員一丸となって取り組んでいきましょう。

 今年の干支は「戊戌(つちのえいぬ)」で、2つ似たような漢字が並んでいるが実はそれぞれ正反対の意味を持ち、大いなる繁栄の年になるか滅亡の年になるか、かなり極端な年になることを意味しているという。しかも繁栄であれ滅亡であれ、その規模はかなり大きく、60年で一回りする干支の中でも類を見ない程はっきりと盛衰が分かれることを指し示す言葉なのだそうだ。ならば大いなる繁栄の年にしようではありませんか。10年後に「この挑戦があったから今がある」と心から言えるように。

 

代表取締役社長 森 雄一

2017年12月号(第104号)


 先日は社員の皆さんと年3回のうち最後のヒアリングを実施し、年当初に掲げた目標に対して一年間の振り返りをしてもらった。目標とは掲げるだけでは意味がなく、定期的に進捗を確認し、修正すべき点は修正するという、いわゆるPDCAサイクルを繋げていくことが重要である。Plan(計画)→Do(実行)→Check(検証)→Action(改善)のサイクルを永遠に続けることで、物事がさらに良くなっていくスパイラルを生み出すのである。逆にうまく行かない場合は、このサイクルがどこかで必ず途切れているはずだ。計画のみで実行しない、やるだけやって検証しない、次はこうしようと決めたのに実践しない、このようなケースである。さて皆さんはどうだったでしょうか、今年の糧を是非来年へ繋げてほしいものです。

 皆さんにとってヒアリングとはどのような時間だろうか。私と1対1で向き合う苦痛な時間だろうか、それとも自分の思いを伝える良い時間だろうか。前者ではない事を祈るばかりだが、私にとっては皆さんと話ができるとても貴重な時間となっている。仕事のみならずプライベートについて、健康や悩みに対してのアドバイス等々、限られた時間の中で皆さんの変化や成長を感じられた時は「やってよかった」と心から思える瞬間である。

 今年も残りわずかとなった。悔いなく充実した締めくくりができるよう、全てを出し切ろう。

 

代表取締役社長 森 雄一

2017年11月号(第103号)


 ここ数年、視力の低下が進み、日常生活においても不都合を感じる事が多くなった。また、それによるストレスも多少ならず抱えている。年齢的に老眼かもしれないと思うが、近いところが見えないわけではないし、目を離して見ることもない。とにかく遠近のピントが瞬時に合わず、テレビの字幕などが見えづらいのだ。若い頃は2.0〜1.5あったのだが、あの頃に戻りたいと思っても時すでに遅し。あらためて五体満足のありがたさと若いって素晴らしいということを実感する。

 衆議院解散総選挙は自公政権が3分の2議席以上を獲得して圧勝した。北朝鮮問題や経済対策など山積する課題に、謙虚かつ真摯に取り組んでいただきたい。安倍首相は63歳、内閣の平均年齢は61.75歳、先日来日したトランプ米大統領は71歳と、世の中の中心ではまだまだ高齢者がご活躍されており、「視力の低下がどうした」と一蹴されそうだ。気力と体力を充実させ、さらなる高みを目指していこう。

 

代表取締役社長 森 雄一

2017年10月号(第102号)


 安倍首相がついに伝家の宝刀を抜き衆議院が解散し、事実上の選挙戦に突入した。この社内報が発刊される10日公示、22日投開票の日程である。解散の大義は消費増税分の使途変更、北朝鮮対応をはじめとする安全保障に対して国民の信を問うとのことだが、いかにもこじつけの感が否めず、盛り上がりに欠ける選挙になると思われた。おそらく安倍首相のねらいもそこにあったのではないかと思う。

 ところがどうだろう、小池都知事が希望の党を結成し代表に就任、代表選を終えたばかりの野党第一党である民進党が事実上の解党で希望の党に合流、リベラル派は立憲民主党を設立するなど、解散からわずか一週間あまりで情勢は大きく変わり、俄然関心が高まっている。個人的には安倍首相に安定した政権運営をしていただきたいと願うが、小池劇場がどこまで議席を確保するのか、安倍首相が退陣に追い込まれるのか、国民の良識ある判断を期待したい。

 実りの秋を迎え、新米の美味しい季節になった。楽しみにしていた富山米の新品種「富富富」は、一般に広く販売されるのは残念ながら来年からになるという。ならば私たちは一足先に稔りの秋を迎え、「フフフ」と笑って一年を締めくくろうではないか。

 

代表取締役社長 森 雄一

2017年9月号(第101号)


 飯山先生にご指導をいただいてのリーダーミーティング、今月の内容は目標について取り上げられた。目標を達成している人が管理できている事として、目標・イメージ・感情の3つが挙げられた。まず目標が明確になっている事、その上で自分でイメージできない事は実現しない、感情を伴うイメージは絶対忘れないのだそうだ。飯山先生とのディスカッションの中で、私の目標に対する想いを社員の皆さんに伝えたらどうですかとアドバイスをいただいた。経営計画発表で方針の説明はしたが、想いまでは伝えていなかったなと気付かされたので以下に述べる。

 私の目標は、何と言っても経営計画にある業績目標を達成する事にある。賞与が業績により大きく変動する我が社においては、それがすなわち皆さんの収入に直結するからだ。私の目標達成のイメージは、賞与支給日を笑顔で迎え、「今年は80周年もある中で、皆よく頑張ってくれた。ありがとう!」とひとり一人ガッチリ握手を交わし、仕事納めに皆さんと祝杯を上げる事である。社員の皆さんやご家族の笑顔のため、目標達成は私がクリアしなければならない絶対命題なのだ。

 社員の皆さんも個人目標を立てているが、それらは全て会社の業績に繋がっています。残り4ヶ月、目標に是非イメージ・感情を併せ持ってほしい。そのイメージ・感情が現実のものとなった時、きっと業績目標はクリアされるだろう。

 

代表取締役社長 森 雄一

2017年8月号(第100号)


 平成21年5月から発行している社内報が、今月で第100号となる。第1号から8年4ヶ月、ざっと読み返してみると、それこそまさに我が社の歴史が凝縮されている。毎月の社長メッセージの執筆には頭を悩ませるが、メッセージを通じて私の想いが少しでも皆さんに伝わればと思っている。発行に尽力してくれている総務部の皆さん、本当にありがとう。

 今月からヤマキ工業でも経営計画の作成・発表を行なった。今期から決算期を変更し、8月1日からのスタートである。スローガンはごくシンプルに「良い会社を創ろう」とした。昨年5月以来、早急に改善すべき点は改善をしてきたが、これからは明確な目標のもと個人の成長・会社の成長へと繋げていきたい。ふと我が社の11年前、初めて経営計画を立てた頃を思い出す。あの頃は今よりも課題が山積していたが、あきらめず、ただ前を向いてやってきた。苦労を乗り越えたからこそ今があると胸を張って言えるし、ヤマキ工業も必ず良い会社になると信じている。

 「No pain,no gain(労なくして得るものなし)」最近、ふと気付くと我が家の壁に貼られていた格言。毎日、この言葉に勇気をもらい、やらねばならぬと自分に言い聞かせている。

 

代表取締役社長 森 雄一

2017年7月号(vol.99)


 6月17日、創業80周年記念式典・祝賀会を無事終えることができました。社員全員で作り上げた事業は、私の想像をはるかに超える素晴らしいものでした。それぞれの責任感、緊張感、感謝の心などが随所に感じられ、出席者の心に刻まれるものになったと思います。普段の仕事とは違い、初めての経験で戸惑いもあったと思いますが、立派にやり遂げた皆さんを誇りに感じます。記念誌作成という大きなミッションが残っていますが、これらの事業を通して個人や会社の成長に繋げると共に、今後もたくましく挑戦し続ける会社をつくっていきましょう。

 早くも一年の半分、折り返し地点を過ぎました。先日はヒアリングを行いましたが、まだまだ余力は残っていますよね。気持ちを切り替えて、名実ともに充実した80周年期を終えられるよう、全て出し切る勢いでラストスパートです。

 

代表取締役社長 森 雄一

2017年6月号(vol.98)


 創業80周年記念式典・祝賀会までいよいよあと8日となった。社員の皆さんには実行委員会や各部会において準備に余念のない事と思います。先日は式典当日なのに式辞を書くのを忘れていた、ネクタイをするのを忘れていた等の夢を見、朝起きて冷や汗をかいた事もありました。現実にならぬよう、しっかり準備をして臨みます。

 皆さんは昨年のスローガンを覚えているだろうか。「結果にこだわれ、プロセスにはもっとこだわれ!」である。通常業務もある中でなかなか時間が取れず、「この程度でいいか」と妥協してしまいそうになる事もあるだろう。しかしその甘えに打ち勝ち、とことんこだわる事で最高のものが出来るのだ。人間は自分一人のためには頑張れないが、誰かのためには信じられないくらいの力を発揮する事ができる。参加される方々の笑顔を思い浮かべ、どうせなら感動させられるような式典・祝賀会にしようではありませんか。皆さんと共に最高の笑顔で乾杯できる事を楽しみにしています。

 

代表取締役社長 森 雄一

2017年5月号(vol.97)


 新緑が眩しい季節を迎えた。皆さん大型連休は有意義に過ごせたでしょうか。以前は長期休暇やイベント時期になると心が踊り、いわゆる非日常に喜びを感じたものだが、近年ではごく当たり前の心穏やかな毎日を過ごせる事に有り難さを感じるようになった。いやむしろ、何の心配や不安を感じずに過ごせる日など無いと言っていいだろう。飯山先生流に言えば、「だからこそ」危機感を持って物事に取り組むことができるのだ。

 日本には一年を通して様々な祭りがある。この連休中にも近隣では福野夜高祭、高岡御車山祭、城端曳山祭などが行われ、ユネスコ無形文化遺産に登録された事もあり大いに賑わったことだろう。これらの伝統文化も近年の少子高齢化や生活スタイルの変化に伴う地域との繋がりの影響により、多くの地域で存続が課題となっているという。その解決方法として固定日程での開催を週末に変更したり、男女・年齢制限を無くしたりと、時代に合わせた対策が取られている。

 伝統文化に限らず、全ての事柄において守り続ける事は容易では無い。あれこれと理由をつけて止めてしまうのは簡単な事だが、先人から受け継いだ物を歯をくい縛り守り続けていく事に意義がある。次の世代に引き継ぐのは、今を生きる私たちの責任なのだ。

 

代表取締役社長 森 雄一

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