代表取締役社長 森 雄一
全世界において猛威を奮う新型コロナウイルスの感染拡大が、一向に収束の見込みが立たない。先日には富山県や南砺市においても感染者が確認され、緊張感が一気に高まった。ついに非常事態宣言も発令され、社会全体に停滞感と混乱が巻き起こっている。我が社においても社員への注意喚起はもとより、観桜会やゴルフコンペの中止、社員旅行の延期、換気の徹底などの感染防止策を実施したところですが、皆さんにはご家族も含め、引き続きの警戒と対策をお願いします。
この影響により、経済界にも大きなダメージが広がっており、特に飲食業や宿泊業、製造業は深刻な状況で、同じ経営者として決して対岸の火事とは思えない。売上げの急激な減少は即経営危機に繋がるし、従業員を守るという責任を考えると、一刻も早い収束を願うばかりだ。幸い我が社においてはさほどの影響は起きておらず、元気に仕事ができることの有り難さをこの機会に改めて感謝したい。
代表取締役社長 森 雄一
健康増進法の一部を改正する法律の施行により、すでに2019年7月1日から学校や病院、児童福祉施設、行政機関等の特定施設において敷地内禁煙が義務化されているが、2020年4月1日以降は改正法の全面施行を受け、一般的なオフィス等の施設でも屋内禁煙が原則となる。言うならば、今までは喫煙に関して個々のマナーに頼る部分が大きかったが、これからはルールや義務となり、違反した場合にはペナルティーが課されるわけだ。
当社における社員の喫煙率は約4割、昔と比べるとずいぶん減ったものだと思うが、たばこ産業の「2018年全国たばこ喫煙者率調査」によれば、成人男性の平均喫煙率は27.8%、成人女性は8.7%とされ、さらに年々減少傾向にあることを考えると、当社の喫煙率はまだまだ高いと言える。昨今、喫煙者にとって肩身の狭い世の中になったことは明らかであるし、喫煙に限らず時代の流れを見て職場環境を改善していく姿勢は「選ばれる企業」となる上で避けては通れないのも事実である。
現在当社においては喫煙場所を定めて分煙化を実施しているところですが、はたしてこのままで良いのか、法律の全面施行を迎えるにあたり、いかにして社員が気持ちよく仕事ができる職場環境を築くか、そして社員の健康をどのように守るかにフォーカスして考えたいと思う。
代表取締役社長 森 雄一
「だったら結婚しなくていい」自民党の女性議員が選択的夫婦別姓を巡る代表質問の際に放ったやじが問題となったが、その後、口をつぐんだままの本人は、自分の発言に対してどう責任を取るのだろうか。「口は災いのもと」と言われるが、過去には「神の国発言」にもあるように、特に発言が取り上げられる国会議員はそれが原因で政治生命を絶たれるケースが少なくない。私たちも日常生活の中で、カッとなって冷静な判断ができなかった、ついつい感情的になってトラブルを招いてしまったという経験は無いだろうか。冷静な判断を心がけていても、感情に振り回されてしまうのが人間というものだ。
最近、「アンガーマネジメント」という言葉を耳にする。アンガーマネジメントとは、怒りの感情をコントロールするためのノウハウで、自分の中に沸き起こる怒りの感情を鎮め、冷静な判断を助けることが目的である。人は怒りを覚えると脳内で興奮物質のアドレナリンが激しく分泌され冷静でいられなくなるが、このアドレナリンが落ち着くまで6秒かかるという。つまり、怒りを鎮めるにはこの6秒をいかにやり過ごすかが重要だということだ。そこで重要なのが「カウンドバック」という、怒りを感じた時に、頭の中で数を数えること。これで意識を一瞬だけよそに向けることで、衝動に任せた取り返しのつかなくなる言動を抑えることができるというのだ。どうか皆さん、早速「6秒ルール」を実践してみてはいかがだろうか。
代表取締役社長 森 雄一
雪の無い穏やかな新年を社員の皆さんと共に迎えられたことを嬉しく思います。
今年の干支は「庚子(かのえ・ね)」で、庚は「金の陽」の性質を持ち、子は「水の陽」の性質を持つとされ、また「子」には種子の中に新しい生命がきざし始めるという意味があるそうです。このようなことから庚子は多くの変化が生まれる状態、全く新しいことにチャレンジするのに適した年と言えます。
今年のスローガンである「CHANGE YOUR LIFE」には、自分次第で人生を変えることができるという大きな可能性を秘めています。自分の心に火を灯し、やり続けた者だけが辿り着ける未来に向かって、力強く踏み出しましょう!
代表取締役社長 森 雄一
山々も次第に白くなり、いよいよ冬の到来である。今シーズンの雪がどの程度か分からないが、除雪担当の皆さんには体調を整えて地域貢献のために頑張っていただきますようお願いします。
今月よりスマートフォンなどを使用しながら車を走行させる「ながら運転」について、違反点数と反則金を引き上げ、懲役刑も重くするなど厳罰化した改正道路交通法が施行された。「携帯電話使用等(保持)」の違反点数が1点から3点に、「携帯電を使用等(交通の危険)」では2点から即免許停止となる6点に引き上げられている。反則金も従来の約3倍、新たに懲役刑も加わったことから、携帯電話使用による事故撲滅に本気で取り組んでいく姿勢が伺える。日常生活や勤務時間において、もはや携帯電話は無くてはならないツールであるが、事故や免許停止によるリスクを考えると、「ついうっかり」という言い訳は許されないだろう。くれぐれも運転中は絶対使用しないようお願いしたい。
今年もあと残りわずか。平成から令和へと移り変わった歴史的な年を、皆さんと共に笑顔で締めくくれることを願います。
代表取締役社長 森 雄一
今月より、現場における事故発生リスクを抑えることを目的として、毎朝のアルコールチェックを行うこととした。建設業においては大型車両や重機を運転することから、事故発生時は重大災害に繋がりやすく、そのリスクは被災者や加害者、そして会社にとって計り知れないダメージとなることは想像に難くない。私自身、長年の懸案であったこの問題に目をそらさず向き合う決心ができたのも、社員と会社を守らねばならないという責務からだ。どうか社員の皆さんにはこの思いを率直に受け止めてほしい。
ではどの程度にお酒をとどめておくのが良いのだろうか。道路交通法において酒気帯び運転の基準値となる呼気中アルコール濃度は0.15mg/L、これはビール中瓶1本、日本酒1合、焼酎0.6合に相当し、これを1単位と言う。このアルコールが体内から消えるまでには、1単位で約4時間、2単位で約7時間、3単位で約10時間、4単位で約13時間とのこと。もちろん個人差があるためあくまでも目安であるが、大人にとっての楽しみの一つであるお酒を、上手に健康にたしなみたいものだ。
代表取締役社長 森 雄一
2020年春にサービス開始を予定している次世代ネットワーク「5G」。TVや新聞でも度々目にするようになったが、一体どのようなものなのだろうか。「5G」とは第5世代移動通信システムの略称で、携帯電話などの通信に用いられる次世代通信規格のひとつである。Gとは「Generation」の頭文字であり、5世代目を表している。携帯電話の歴史は10年程度のスパンで進化しており、第1世代は1980年代の自動車電話やショルダーホンのアナログ回線、1990年代にはデジタル回線の2G、2000年代に登場した3Gではデータ通信が高速化し、2010年代初頭に登場した4Gによってスマートフォンが一気に普及した。そして次なる5Gでは4Gに比べて通信速度は20倍、遅延は10分の1、同時接続数は10倍になるそうで、私たちの日常が激変するほど多くの恩恵を受けるだろう。建設業においては建機の遠隔操作や制御システムによる安全性の向上、省力化と生産性向上にも大きく役立つ事を期待したい。
千葉県での大規模停電で痛感したように、今や電気や通信の無い生活など考えられず、文明の力は私たちの暮らしを大きく変えた。新しい時代に取り残されないよう必死にしがみついていかねばならないが、文明の進化の反面、人間の能力が退化せぬよう精進せねばなるまい。
代表取締役社長 森 雄一
1999年10月に森組に入社した私だが、気がつくと今月で丸20年となる。「もうそんなに経ったのか」というのが率直な感想で、この機会にこれまでを少し振り返ってみようと思う。
入社当時の社員数は役員9名、管理職員30名、技術職員4名、作業員11名、青森作業員19名で合計73名、現在の2倍以上である。入社した当日に安全集会と社員会議があり、そこで初対面(といっても盆正月に顔を合わせている社員も多かったが)、挨拶をした。初仕事が入社試験の面接で、そこで採用を決めたのが竹原君だ。当時まだ高校生の華奢な青年だったが、今はもうその初々しさは無い(笑)神田専務や田島部長ともよく現場周りをした。ふるさと林道城福線、広域農道、立山砂防、ほ場整備、利賀渓間工事等々、現場数が多い中で社員の皆さんが一生懸命仕事に取り組んでいた。しばしば社員と衝突する事もあったが、それだけ真剣に社員と向き合ってきたし、その過程を経て様々な試練を乗り越える事ができたのだと思う。
20年、人間で言うと成人を迎えるわけだが、まだまだひよっこだ。一生勉強、一生成長の気持ちで、社員の皆さんと共に安心安全な社会と人々の笑顔をつくっていきたい。
代表取締役社長 森 雄一
ようやく梅雨明けしたかと思えば一転して真夏日が続き、夏本番を実感する。今年の梅雨明けは昨年より15日遅いが平年並みだそうで、いかに昨年が長い夏であったのかを物語っている。昨年支給した空調服がとても効果的との事だが、暑い中、現場で頑張っている皆さんには、くれぐれも熱中症に注意して仕事にあたってもらいたい。
招致が決定した時はまだまだ先の事だと思っていた東京五輪も開催まで1年を切った。夏季五輪とはいえ、近年の猛暑を考えると、もう少し涼しい時期に開催できないものだろうかと思う。IOCでは夏季五輪開催日を7/15〜8/31の間に設定することを大前提としており、これは欧米のテレビでの放送時間を多く確保するためとのこと。放映権などの裏事情も分からないではないが、選手や観客を含めた安全を第一に考えてほしい。選手が安心して最高のパフォーマンスを出せる環境を整えてこそ、記録と記憶に残る大会になるのではないだろうか。環境と成績との相関関係は何もスポーツの世界だけではなく、私たちの職場環境にも当てはまることだろう。様々な面から働き方改革を考えていかねばならない。
代表取締役社長 森 雄一
先月実施した社員旅行、今年は名古屋方面ということで、現存する日本最古の木造天守の犬山城、木曽川を遊覧しながらの昼鵜飼い鑑賞、童心に帰って謎解きを楽しんだ明治村、トヨタの工場見学等、仕事を離れて社員の皆さんと過ごした時間は、とても有意義なものであった。中でも印象に残ったのはトヨタの工場見学で、随所に代名詞である「改善」が見て取れた。トヨタにとって「改善」は会社経営の根幹であり、無限の可能性を持っている人間の力を最大限に活かすため、知恵を絞って現状を常により良い方向に改善するという風土がしっかりと浸透しており、社内には次のような言葉が語り継がれているという。
「会社には仕事に行くのではなく、知恵を出しに行くのだ」(常に現場では知恵を求められる)
「ムダな仕事をさせることは、その人の人生をムダにすること」(部下の能力を最大限に引き出すことが、上司の役割)
「仕事とは、作業+改善である」(決められたことをやるだけ(作業)では、仕事とは言えない)
なるほど、頷けることばかりである。世界のトヨタだから改善ができるのではなく、改善の重要性を創業期から徹底して突き詰めてきたからこそ、世界のトヨタになり得たのだ。常に知恵を絞ってより良い方向に改善すること、私たちも見習っていこうではないか。
代表取締役社長 森 雄一