• 代表取締役社長 森 雄一

2021年2月号(第142号)


 米ジョンズ・ポプキンズ大の集計によれば、新型コロナウイルスの感染者が1月26日、世界全体で1億人を超えたとのことで、世界人口の1.3%近く、80人に1人以上が感染した計算になるという。では我が国や他国の感染率はどうかというと、最も高いのがアメリカで7.67%、次いでイギリスの5.45%、そして日本は0.29%と、実にアメリカの1/25以下である(数値は1月26日時点)。このことからも、いかに日本が衛生的な国であり、感染防止対策も健闘していることが見て取れるが、それでも菅総理は連日集中砲火を浴びており、気の毒でならない。一日も早いワクチン摂取と収束を願うばかりだ。
 話は逸れるが、感染者が80人に1人と聞いて気になったのが、世界の人口は一体何人なのかということ。調べてみると、なんと77億人!いやはや驚いた。私の記憶では50億人程度で止まっている。世界人口が40億人に到達したのは1974年で、それから約50年で2倍近くまで増加しているとは。対して日本の人口は2020年1月時点で1億2427万人で、1975年の人口1億1194万人と比べて大きな変化が無いように見えるが、2048年には1億人を割り、2060年には8674万人になるとの推計もある。超少子高齢化社会でこれからの日本は一体どうなるのか。「数は力」という言葉もあるが、人口数は即ち国力に直結する。限界集落のようにならないよう、夢や希望の持てる社会にしなければならない。

代表取締役社長 森 雄一

2021年1月号(第141号)


 久しぶりの雪の正月を迎えました。除雪隊の皆さんは気の休まらない休暇だったと思いますが、雪国における生活は皆さんのおかげで成り立っていると思うと、頭の下がる思いがします。冬シーズンはまだまだ続きますが、引き続きよろしくお願いします。
 今年の干支は「辛丑(かのと・うし)」ですが、それぞれにはどのような意味があるのでしょうか。「辛」は思い悩みながら、ゆっくりと衰退していくことや、痛みを伴う幕引きを意味し、「丑」は、発芽直前の曲がった芽が種子の硬い殻を破ろうとしている状態で、命の息吹を表しています。これらを組み合わせた「辛丑」には、衰退や痛みが大きければ命の初動が大きくなり、芽吹きが大きければその分、激烈に枯れる。つまり、辛いことが多いだけ、大きな希望が芽生える年になることを指し示すとされています。
 これを会社に置き換えて考えるとどうでしょうか。今年は「働き方改革元年」として、勤務形態や仕事の進め方など、これまでとは大きく変化する年となります。この改革を成功に導くには、従来の考え方ややり方を大きく変えることも必要で、そこには痛みも伴うこともあるでしょう。しかし、それをやり抜いた先には、きっと大きな希望の光が見えることでしょう。さあ、いまから、ここから、一丸となって力強く進んでいきましょう!

代表取締役社長 森 雄一

2020年12月号(第140号)


 今年最後となった大相撲11月場所、初日から2横綱が休場で大関朝乃山の優勝を期待していたが、2日目に早くも土がつき3日目から休場、新大関の正代も5日目から休場ということで、早々に面白みの無い場所になってしまったが、貴景勝と照ノ富士の優勝争いが唯一場所を盛り上げてくれた。しかし、朝乃山の不甲斐なさには呆れたものだ。横綱不在の今、一気に力をつけていかなければならないところであるが、先場所も今場所も早々に期待を裏切った。大関に昇進し、横綱に一番近い存在と言われて天狗になったわけではあるまいが、ここ一番の勝負強さや精神力を身につけてほしい。
 さらに不甲斐ないのが白鵬、鶴竜の両横綱で、横綱の責任を果たせないのであれば潔く身を引いてもらいたいものだ。昔ならとっくに引退しているところだが、その座を脅かす若手がいない現状ももどかしい。できれば富山の期待の星である朝乃山に頑張ってもらいたいが、来場所、両横綱を倒して世代交代を成し遂げてくれることを熱望する。

代表取締役社長 森 雄一

2020年11月号(第139号)


 半世紀ぶりの保守分裂となった富山県知事選挙は、新人の新田八朗氏が激戦を制して初当選を果たした。全国屈指の保守王国である富山県において、自民党推薦の現職に勝利したという現実は、閉塞感や停滞から抜け出すために、県民が変化と刷新を望んだという民意の現れに他ならない。これからの新しい富山県に大いに期待したいものである。さらに今秋は南砺市長・市議会選挙やアメリカ大統領選挙などもあり、どのようなリーダーが誕生するのか注目していきたい。
 一口にリーダーと言っても、実に様々なタイプがあるが、どのようなリーダーにも共通して必要なのが、進むべき方向性を示し、その実現のために組織を動かす力だろう。どんなに立派な理想を掲げても、それを実行する力が無ければ、ただの「口だけ番長」にすぎない。会社におけるリーダーも、経営者のみならず部門長、部課長、委員長、現場代理人など様々ある。それぞれの組織を動かす実行力を発揮できているのか、我が身に置き換えて、今一度見つめ直してみよう。

代表取締役社長 森 雄一

2020年10月号(第138号)


 今年の経営基本方針の一つである、「生産性向上と働き方改革への取り組み」について検討を重ね、①来年からの年間休日と就業時間の変更、②シーズンタイムの導入、③諸会議開催時間の変更を行うことに決定し、先日皆さんに周知した。慣れるまでには多少かかるかもしれないが、混乱の無いようにお願いしたい。
 この結論に至るにあたっては、多くの葛藤があった。就業時間の変更はするものの、休日増に伴う生産性の低下や、休日出勤の増加による経費の増大など、いずれもコストに直結する問題なのである。ならば、生産性を向上させ、十分な利益を確保してから働き方改革をしてはどうかとの考え方もあるのだが、「社員の幸福」の理念に基づいて考えると、たとえコストがかかっても休日増という環境を整え、そこからまた利益を生み出せる会社へと進化することを選択した。たとえ逆境に立たされても、そこから力強く這い上がる社員の底力を、私は信じている。
 これまでもそうであったが、社内における様々な改革は、常に社員の皆さんをはじめ、関わり合う多くの人々からの声がヒントになっている。その意味においては感謝に絶えないし、これからも多くの声に耳を傾け、社員の幸福を実現したい。

代表取締役社長 森 雄一

2020年9月号(第137号)


 安倍首相が健康問題を理由に、辞任を表明した。およそ7年8ヶ月という、憲政史上最長の連続在任期間を更新した政権があっけなく幕を閉じる事態に、大きな驚きと衝撃を受けた。一国の首相たるもの、その重責を担う気力と体力は並大抵のことではないだろうし、今回の辞任という決断も、他者からは窺い知れない苦渋の選択だったに違いない。賛否はあるだろうが、類い稀なリーダーシップをもって日本国を導いていただいたことに敬意と感謝を表したい。
 決断という意味においては、私たちも日々、大なり小なり様々な決断をしている。例えば何を食べるか、誰に何を指示するか、どんな順番で仕事をするか、いつ始めていつ終わるのか、どちらを選択するか・・・。まさに人生とは決断の連続であるが、私はいつも重要な決断をする際に、心がけていることがある。それは「正しい道とは辛い道である」ということだ。楽な道や損得で物事を判断すれば、それは後に必ず災いとなって返ってくることだろう。来月は保守分裂が確実な富山県知事選挙が行われる。有権者として、これからの未来を託せる決断をしたいものだ。

代表取締役社長 森 雄一

2020年8月号(第136号)


 ようやく梅雨が明け、夏本番を迎えた。本来ならば東京五輪が開催され、文字通り熱い夏となるはずだったが、新型コロナウイルスによって世界中の状況が一変した。緊急事態宣言が解除され、収束に向かうかと期待されたのも虚しく感染者は増え続け、もはや完全に第2波の襲来となってしまった。この状況でなぜ再び緊急事態宣言を出さないのか首を傾げたくなるが、そこには経済状況が想像以上に深刻なことや、休業要請等による財政上の問題、宣言自体の法的拘束力など、様々な要因が複雑に絡み合っているのだろう。そして最大の原因は、再度の宣言発出はすなわち東京五輪中止を決定付ける事に他ならないからだと推察する。現政権を支える唯一のカードである東京五輪を死守するがために、開催できるはずのない現実から目をそらし、いたずらに国民を振り回すのもいい加減にしてもらいたいものだ。

代表取締役社長 森 雄一

2020年7月号(第135号)


 私はたまに料理を作るのだが、そこに金銭感覚はほぼ無いに等しい。自分が食べたいと思ったもの、作りたいと思ったものを、材料費がいくらかかろうが、無造作に買い物カゴに放り込む。それが男の料理だと思っている。かたや妻は(主婦はと言うべきか)、毎日スーパーのチラシをチェックし、ここは何が安い、あそこは何が安いだの、何日はポイント何倍デーだのと、お得な情報と冷蔵庫の食材をフル活用して365日×3食のメニューを編み出すという、スーパーコンピュータ「富岳」顔負けの離れ業をやってのける。どちらが正しいかなどと、野暮なことを言うつもりはさらさら無い。男と女はそもそも違うし、違うから男と女なのだ。
 そんな私であるが、無頓着ではいられない事がある。全国において7月より始まった、レジ袋有料化である。もともと富山県においては、早くから有料化に取り組んでいたが、いざ義務化となると一枚たった数円のレジ袋が、とてつもなく重い負担に感じるのである。
私たち建設業は、請負額が数千万円、数億円に上ることもあり、あまり小さな事に執着しない傾向があるように思われる。ましてや自分の財布から現金で支払うわけでもないので、単なる数字のやりとりにしか感じないのも現実だ。しかしながら、「塵も積もれば山となる」、レジ袋の数円をもったいないと思う感覚を、仕事にこそ生かすべきなのだ。

代表取締役社長 森 雄一

2020年6月号(第134号)


 皆さんは、「パワーパートナー」という言葉を聞いたことがあるだろうか。パワーパートナーとは、「何事も相手の立場に立ち、お互いに相互尊重、相互尊敬、相互信頼の関係を築いていき、互いの強みを伸ばし合い、共通の目的・目標に向かって歩んでいく相手」であり、「自分が成功させたい人で、その人の成功が自分にとっての成功となる人」のことで、そのパワーパートナーの力を借りることで自分の人生が豊かなものになると言われている。
 先日、同業のある経営者から、「私のパワーパートナーとは誰かと考えた時に、その答えがあなたであり、そうであってほしい」と思いも寄らぬ言葉をかけていただき、心が熱く震える場面があった。最近、意思疎通や人間関係の難しさに悶々としていた私にとって、その言葉はまるで救世主のようなインパクトを与えてくれた。やはり人間は、人から認められ必要とされれば嬉しいし、その期待に応えたいと大きな力を発揮することができるものだということを改めて実感した。
 では、我が社にとってのパワーパートナーとは誰だろうか。それはまさに経営理念にある「世のため人のため」、つまりは「地域とお客様」である。世のため人のためになることが我が社の成功に繋がることを意識して、日々の仕事に取り組んでいこう。

代表取締役社長 森 雄一

2020年5月号(第133号)


 新型コロナウイルスに伴う緊急事態宣言が5月末まで延長され、依然として収束の気配が見えない。この見えない敵との戦いを「第三次世界大戦」と見る向きもあるが、もはや社会全体、全世界が医療崩壊・経済麻痺に陥っており、極めて深刻な状況となっている。我が社においては今のところまだ大きな影響は無いものの、社内に一人でも感染者が出れば即時に状況が一変し、営業休止になりかねないということを念頭に、各自細心の注意を払って行動していただきたい。
 このようなマイナスの影響ばかりが取り上げられる一方で、これを機にZoom等でのオンライン会議に取り組むケースが急増しているという。私もいくつかのセミナーや会議に参加してみたが、実に便利で簡単なものだ。このような状況下でなければ敬遠していたであろうことでも、取り組んでみて初めて良さを実感できるという、まさに「怪我の功名」である。今後、各種講習会等はこのような形での実施が増えていくだろうし、そうすれば移動時間や経費の節減になり、働き方改革にも繋がるだろう。皆さんもこの機会に何か新しい取り組みをしてみてはどうだろうか。まさに「CHANGE YOUR LIFE」である。

代表取締役社長 森 雄一

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