代表取締役社長 森 雄一
安倍晋三元首相の国葬が日本武道館で執り行われた。首相経験者の国葬は1967年の吉田茂氏以来55年ぶりのことである。会場近くに設けられた一般向けの献花台には夕方になっても人の波が途切れず、長蛇の列をなしたとのこと。首相官邸や国会では半旗を掲揚、当社でも同様にして弔意を表した。しかし一方では反対派によるデモが行われ、いくら賛否はあろうとも、せめてこの日ぐらいは静かに故人を見送ることができなかったのかと、ましてや国際社会に対してこの光景がどのように映ったか、同じ日本人として恥ずかしく残念でならない。
友人代表として弔辞を読んだ菅義偉前首相の言葉からは、悲しみと無念さ、故人への尊敬や愛情が滲み出ており、とても胸を打たれた。あらためて日本にとって大切な人を失ってしまったことに深い悲しみを覚えずにはいられない。
代表取締役 森 雄一
インターンシップとは、学生が社会に出る前にビジネスの現場を体感できる貴重な機会であり、近年では約9割の学生が参加するとあって、新卒採用には不可欠な重要なプログラムとなっている。我が社においても以前からインターンシップの受け入れをしていたが、昨年から学生がより積極的に取り組めるようプログラムを全面的に見直し、建設業に対する興味や希望を持てるものに改定した。今夏のインターンも数名の申込みがあり、学校では教えてくれない良い学びの機会になったとの言葉をいただいている。ICT・CADの体験プログラムや現場見学、学生との意見交換に協力してくれた皆さんには感謝していますし、さらに良いプログラムのためのバージョンアップもお願いしたいところです。
近年の採用活動の傾向を見ると、昨年から学生たちが我が社に目を向けてくれるようになったのが明らかに見てとれる。総務の採用担当者の努力と熱心な勧誘の賜物であろうと思うし、土曜を完全休日にしたことも大きな要因だ。今の若者は学校時代からすでに土日休みが当たり前の世代で、会社選びの際に土日が休みでないと箸にも棒にもかからないという。そういう意味においても、昨年から休日見直しなどの働き方改革を断行して本当に良かったと感じている。今後も時代の流れに対応しつつ、社員の皆さんと共に良い会社をつくっていきたい。
代表取締役 森 雄一
安倍晋三元首相が選挙演説中に銃撃され凶弾に倒れるという、銃を持たない日本において信じられない、あってはならない事件が起きた。保守派を象徴する政治家で、日本において無くてはならない存在を失ってしまったことは国家的損失であり、心からご冥福をお祈りします。
安倍元首相は、我が国の憲政史上最長となる政権を築き、経済政策や外交政策を中心に多大な功績を残された。まずは「デフレからの脱却」を掲げて放ったアベノミクス三本の矢により株価が回復、有効求人倍率も上昇し経済を成長軌道へと導いた。外交では「地球儀を俯瞰する外交」を推し進め、集団的自衛権の限定的な行使を容認し、安全保障関連法を成立させるなど、国際社会における日本の存在感をまぎれもなく押し上げた偉大な国家リーダーであった。
今後気になるのは、あれだけの国家観を持ち、戦略的に国益に寄与するリーダーに誰がなりうるのか、自民党の悲願である憲法改正が実現するのか、その動向に注視したい。
代表取締役 森 雄一
1951年の統計開始以来、最も早い梅雨明け。梅雨の期間はわずか14日間で、期間中の降水量は平年の30パーセントあまりとのこと。私たち建設業にとって雨は苦悩のタネであり、雨が少ないのは非常にありがたい。ましてやほ場整備などの土工事においてドライワークができることは、生産性向上にも繋がったことだろう。しかし喜んでばかりもいられない。農作物への影響からくる食料品の高騰、ダムの貯水率低下による夏場の水不足など、私たちの生活へ与える影響は少なくない。
また先日ではKDDIによる大規模な通信障害が発生し、通話や通信だけでなく、物流、金融サービス、気象観測など様々な分野において大混乱を招く事態となった。さらには猛暑による電力不足によって、生活や企業活動にも少なからず制限が及んでいる。
このような異変や異常が起きるたび、平時のありがたさや便利さを改めて実感する。いつも通りでいられることがいかに幸せなことか。あたりまえに感謝したい。
代表取締役 森 雄一
先月ある日の夜中、普段は起きるはずのない時間に目覚めた。程なくみぞおちあたりにチクチクする断続的な痛みと、手と腕に蕁麻疹が見られるなどの身体の異変に気付いた。はて一体何だろうか?と不安に駆られながら記憶を辿ると、思い当たるフシが一点あった。昨夜食べたシメサバが原因か?もしやこれがアニサキスなのか?痛みでウトウトと目覚めを繰り返し、ようやく朝を迎えたが、一向に痛みは治りそうにない。病院に行くべきかどうか途方に暮れていたところ、ふと思い出した。そうだ、我が社にはアニサキスの第一人者がいるではないか!
彼の朝は早く、いつもなら6時半ごろには出社してくるはず・・・ということで6時まで待ち、すがる思いでO君にTEL、コール早々に元気な声で出てくれた。恥ずかしながら事訳を話し、彼の経験談を拝聴する。いつもは長いなと思う彼の話も、今回は事細かな説明がとてもありがたく、まさに救世主のように思えるから不思議なものだ。かくして病院にて見事アニサキス2匹を駆除するに至ったのである。OA君、本当にありがとう!
私の今までのリーダー像とは、どんな時でも弱みを見せず、絶対的な安心感のあるリーダーだったが、今春より社会人になった娘から、「私の上司は弱い部分も見せてくれ、何でも話してくれる。だから力になろうって思う」と聞き、私に足りない部分を痛感した。もちろん頼りになる部分も保ちつつ、これからは弱い部分も出していこうと思う。それにより親近感が増し、意見を言いやすい雰囲気になれば、より社員の笑顔に繋がるのではないだろうか。
代表取締役 森 雄一
今年のゴールデンウィークは3年ぶりに緊急事態宣言などの行動制限がなく、さらに好天も手伝ってか、多くの人出があったとの報道もあり、Withコロナの時代をいかに有意義に過ごすかが一つのポイントになっているのだと感じる。
話は変わり、NHKの大河ドラマ「鎌倉殿の13人」が回を追うごとに面白くなってきた。今作は、平安時代後期から鎌倉時代前期を舞台に、主人公「北条義時」が源平合戦を経て、北条家が鎌倉幕府において最高権力を持つ「執権」となるまでの生き様を描いた物語である。新都鎌倉を舞台に繰り広げられるパワーゲームに、毎回ハラハラドキドキしながら楽しませてもらっている。
「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」という言葉があるが、独りよがりな愚か者は学ぶことなく自分の考えだけで行動して失敗し、その経験から自分の間違いを知るが、賢明な者は自分が経験できないことでも先人たちが経験したこと、すなわち歴史を学ぶことでたくさんの経験を身につけることができるという意味だという。歳を重ねるごとに、経営の難しさを身に染みて感じる今日このごろ、まだまだ勉強するのみである。
代表取締役 森 雄一
桜の開花宣言も出され、春爛漫の季節を迎えた。そして我が社では6年ぶりとなる新入社員が2名入社し、その初々しさと新鮮さは桜に引けを取らないほど社内の雰囲気を一変して華やいだものにしてくれている。そんな姿を見ると、若さの持つパワーがどれだけ魅力的なものであるかを痛感する。現在は5月中旬まで続く新入社員研修の真っ只中であるが、笑いあり涙ありの連続であり、様々な経験を通して立派に育ってくれることを期待する。
後輩ができるということは先輩社員にとっても変化をもたらすようで、先日の社員会議では発言のトーンがいつもより明らかに高くなっており、お互いに刺激をもたらす相乗効果も期待される。新入社員だけでなく、会社全体が成長していきたいものだ。
新年度の発注計画を見ると、今年もフル回転になることが予想されるため、受注した工事から段取り良くスタートダッシュで進めていくことが最重要ポイントとなります。スピード感をもって、生産性向上へ繋げていきましょう。
代表取締役 森 雄一
ロシアがウクライナに対する軍事侵攻を開始して以来、連日のように悲惨な光景を目にすると、いたたまれない気持ちになる。なぜこの現代において、戦争という愚かな行為を選択しなければならなかったのか。いかなる理由があろうとも、武力による侵攻は断じて許されるものではない。一日でも早い平和的解決を願うばかりである。
世界で唯一の核被爆国であるわが国も、かつては諸外国と戦争を行い、さらに遡れば日本人同士による戦が行われていた。当時の日本は現在のような中央集権国家ではなく、人々には同じ「日本人」という感覚は希薄で、地域や領土が異なる者は敵としており、互いの権利や主義を主張するがために争いを行ってきた悲惨な歴史がある。それが今は五輪などスポーツでは国民が一つになり、日本人としての帰属意識や愛国心が芽生えるのだから、平和な現代に生まれたことに感謝したい。
ひとり一人性格が違うように、考え方も人それぞれであるし、ましてや国と国であれば国益を優先させるため、様々な衝突はあるだろう。しかしそこは互いに冷静に平和的に解決していかなければならない。全世界を一つの人間という仲間と考えれば、愚かな選択には至らないのではないだろうか。
来月からは、待望の新入社員が入社します。同じ会社の大切な仲間として、人間尊重の精神で温かく迎え入れましょう。
代表取締役 森 雄一
コロナ禍になって早2年が経つが、この間「エッセンシャルワーカー」という言葉をよく耳にするようになった。「essential(必要不可欠な)worker(労働者)」という意味で、感染リスクがある中においても、人々の生活を維持するために現場で働き続けなくてはならない人たちへの感謝と敬意を込めて使われているという。具体的には医療従事者や公務員、介護福祉分野の方々、運送配送に関わる方々、保育士や教職員、電気・ガス・水道やゴミ収集に関わる方々など、社会インフラに関係する職業の人たちである。
私たちも建設業に携わり、社会インフラ整備や災害対応、冬場の除雪など、地域の安心安全を守るためになくてはならない存在であり、重要なエッセンシャルワーカーだと言える。現在、第6波で感染者数が過去最高を更新し続けているが、ひとたび社内に感染者が発生すれば事業活動は停止し、会社はもちろん社会への影響も計り知れないだろう。オミクロン株は重症化しにくいとのことではあるが、今しばらく感染防止に十分気をつけていただきたい。何者にも変え難い唯一無二の存在が建設業であり、私たちが元気でいることこそが、地域の笑顔をつくるのだから。
代表取締役社長 森 雄一
健やかに新年を迎えられたこと、大変嬉しく思います。今年の干支は「壬寅(みずのえとら)」で、寅は「決断力と才知」の象徴で「始まり」の意味もあり、縁起物としても重宝されています。一方で壬は大河や海洋の水を意味し、良きも悪きもすべて飲み込むような度量の大きな性質を指します。したがって「壬寅」は「陽気を育み、春の胎動を助く」という意味であり、冬が厳しいほど乗り越えた春の芽吹きは生命力にあふれ、華々しく生まれるということを表しているのだという。つまり、大きく飛躍するためには地道な自分磨きが必要なのだそうです。
今年は経営計画発表の際に説明したとおり、業績予測は非常に厳しく、まさに真価の問われる年であると言えます。この厳しい状況を乗り越えるには、ひとり一人が地道な努力を続けていくしかありません。その原動力となるのが「だれかの笑顔のために」というスローガンです。一人でも多くの人を笑顔にすることができたなら、おのずと社員全員が笑顔になっていることでしょう。トラのように力強くたくましく、2022年を駆け抜けていきましょう!
代表取締役社長 森 雄一